関西の製造業を取り巻く環境は、2025年も変化を続けそうです。中国の景気減速、アメリカのトランプ政権誕生、人工知能(AI)の台頭――。押し寄せる荒波にどう立ち向かい、どこに商機を見いだすのか、有力企業のトップに展望と戦略を聞いたインタビューをまとめました。
村田製作所・中島規巨社長「AIシフトで市場創出」
関西のエレクトロニクス産業が試練の時を迎えている。中国の景気減速で自動車から産業機械まで幅広く使う電子部品の需要は落ち込んだ。関西の電機各社が業績低迷に苦しむ中、回復に向けて着実に歩を進めるのが村田製作所だ。いち早く人工知能(AI)分野に注力し、2025年3月期には3期ぶりの増収増益を見込む。
…詳しくはこちらニデック・岸田光哉社長「冷却装置、AIから光通信まで」
ニデックは人工知能(AI)関連で、データセンター向け冷却装置の拡販に力を入れる。2025年は生成AIに使う画像処理半導体(GPU)といった次世代半導体がデータセンター内のサーバーに本格導入される見通しだ。高速演算の過程で発生する高熱を「冷やす」ニーズは急速に高まる。
…詳しくはこちらアシックス富永社長「M&A検討、30年に売上高1兆円超」
アシックスにとって2025年は日米欧のランニング市場でトップシェアを獲得するという目標達成に向けた勝負の年になる。様々な接点をいかしてランナーを囲い込む「ランニングエコシステム」の強化にM&A(合併・買収)も検討し、さらなる営業利益率の向上を狙う。
…詳しくはこちら日東電工・高崎社長「品質重視、工場に国内回帰の機運」
日東電工は「グローバルニッチトップ」を掲げ、偏光板や回路基板など技術的に優位性のある光学・電子部品で用途開拓を進めてきた。2025年3月期はデータセンター向けなどの需要を取り込み、業績も大きく伸びる見通しだが、米トランプ政権の誕生もあり世界情勢は混沌としつつある。
…詳しくはこちら京セラ・谷本社長「電子部品など3000億円規模の買収も」
京セラにとって2025年は成長軌道への回帰に向けた勝負の年となる。注力する半導体部品で生成AI(人工知能)関連の需要をとりこめなかったこともあり、2025年3月期は3期連続の最終減益を見込む。外部の活力を取り込むため大型のM&A(合併・買収)を検討し、巻き返しを図る。
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