太陽は銀河系の中では主系列星の一つで、スペクトル型はG2V(金色)である。
2018
琴
琴(きん、こと)とは、日本の伝統楽器。日本で「こと」と呼ばれる楽器は、(1)琴(きん)、(2)箏(そう)、(3)和琴 (わごと)、
NE
イン
ドから、無事に帰ってきました!
もう、いろんな事がありすぎて、
ダイジェストにまとめることは不可能なので、
旅のメモを順を追って紹介させていただきます!
で、最初の記事のタイトルがコレっていうのも、
なんだか残念なのですが、
これが最初の出来事だったから仕方ない。
------------------------------------------
インドのデリーに着いた翌日、
時差の影響もあって早起きしてしまい、
宛も無くお散歩していたのです。
まだお店も開いてなくて、
インドらしからぬ静けさ。

てくてく歩いていると、
いかにも厄介そうなインド人が話しかけてきました。
「やあ、ジャパン?どこにいくんだい?」
こういうの、基本的にはスルーするんですが、
あまりにグイグイくるので、
軽く返事をすることに。
でも、宛も無く散歩してます、なんて言ったら思うツボだ。
と思ってとっさに、こう答えてしまったのです。
「電車に乗るために駅に向かっています。」
「駅?どこの駅だい?電車は何時の電車だい?電車でどこに行くんだい?
ニューデリー駅ならこっちだ。私も駅の方に用事があるんだ。」
あーあ、始まっちゃった。
なんだか身なりのいい、紳士っぽいおっちゃん。
うんざりした顔をしながらスルーして歩いてると、
今度は声のトーンを落として親身になって話しかけてきた。
「ジャパン?きみはジャパンから来たんだろ?
あーすくえいく、TSUNAMI、大丈夫?
ファミリーOK? フレンドOK?
そうか、それは良かった。
ジャパンは素晴らしい国だ。
必ずこの困難を克服するに違いない。」
この話題をきっかけに、
すっかり会話しながら歩いてしまってるゆえんさん。
そこですかさず紳士なインド人は、
次の話題を振ってきたのです。
「私はあなたの行く方向に歩いている。
ここで、ひとつ伝えておきたいことがあるんだ。
私は見ての通り、貧しい人間ではない。
いい家柄に生まれ、
ちゃんとした大企業に勤めている。
だから私があなたに駅までの道を教えたからといって、
お金を払う必要はないんだよ?
もちろん、私に限らず、
道で出会った見知らぬ人にお金を払う必要なんて無い。
でも、君はインドに来たばかりだろ?
もしかしたら、どうすべきか迷っていたかもしれない。
だから、伝えておきたかったんだ。」
こんな感じで話ながら歩いていると、
おっちゃんは、見事な会話さばきの合間に、
絶妙に紳士な感じで肩に手を当ててきて、
もう片方の手で進行方向を示した。
その先にはシャレたカフェがあったのです。
「え ちょ まっ えええぇ??」
気づいたら、インドの紳士と茶を飲んでいました。

ま、こんなにキレイな茶が出てくるカフェだし、
このおっちゃんも、明らかに紳士だし大丈夫か。
席についてからも、
おっちゃんの紳士トークは止まりません。
「私は世界各国にお茶を販売する会社に勤めている。
日本にも支社があるんだ。
東京なら、池袋と赤坂だ。
日本支社の日本人がインドにくる事があるんだが、
彼らの持っているガイドブックを見て、
私はがっかりしてしまったよ。
インド人は嘘つきばかりだと書かれていて、
卑劣な手口で騙されたという事例がいくつも載っていた。
もしかしたら、それは事実かもしれない。
でもそれは、ほんの一部の、貧しいインド人によるものなんだ。
君には分かってほしい。
ほとんどのインド人は、外国人を騙したりなんかしない。
インドという国を、好きになってほしい、愛してほしいと思ってる。
そう、みんなそう思っているんだよ。
君には、分かってほしいんだ。」
キラキラお目目で力強く主張する紳士なおっちゃん。
もうこの時点で、インドもおっちゃんも愛してる。
紳士なおっちゃんは、インド旅の指南もしてくれます。
「北インドは、いくつかの世界的に有名なスポットがあるけど、
どこも危険ばかりだ。
一方で南インドは、有名な場所こそ少ないけれど、
街も、海も、山も、その全てが美しく、
女性が一人で旅するにも安全なんだよ。」
「電車に乗るなら1AC(一等車輛の一番高い席)がいいよ。
少しのお金をセーブするために、安い車輛に乗ってしまえば、
その少しのお金と引き換えに、全てを失う事になる。」
「そうだ、もう地図は手に入れたかい?
この近くに、デリーやアーグラの地図がタダでもらえる場所があるんだ。」
・・・・!!!!!?????
タダ?
このおっちゃん、今、「タダ」つったね。
そう、インド人の口からタダって言葉が飛び出したら、
必ず災いが訪れることうけあいなのです。
これまでのおっちゃんの紳士な振る舞いも、
全て帳消しになって、マイナスに針が振れるほど、
インド人の「タダ」という台詞には破壊力があるのです。
ちょうど茶も残り少なくなったので、
軽く飲み干して立ち去る準備をすると、
「そろそろ電車の時間なんだね?
では会計を済ませよう。」
と、相変わらず紳士な感じで、
カッコ良く店員を呼んで、
スムーズにそれぞれの会計を済ませて、
美しくお店の外に導いてくれました。
「さっき話した地図がもらえる場所はすぐそこだ。
手に入れて行くといい。
私はもう行かなければならないので、
お店の前までしか案内できなくて申し訳ないのだが、
入ればすぐに分かるはずだよ。
いいかい?タダなんだ。お金は必要ないよ。」
もう、なんとなく、この時点で残念な気持ちになってた。
その地図がタダでもらえるって場所は、ヤバいとこなんでしょ。。
ほらね。

この、「DTTDC」という文字列は、
デリーツアリズムなんちゃらの略だか何だか知らないが、
外国人を騙して高いツアーを組ませるという、
見ただけで殺意を覚えるほど、
インド人に騙された結果連れて行かれる場所ベスト3に入る場所なのです。
(ちなみに後の二つは、土産物屋と安ホテル。)
ま、この店に入るつもりはないが、
おっちゃんにもいろいろ教わって世話になったし、
一応最後はキレイに別れてやるか。
と思って笑顔で別れを告げると、
おっちゃんは、
「良い旅が出来る事を心から祈っているよ」
といって、握手を求めてきた。
笑顔で握手を交わすと、
「ふふ、君は恐れているね?
手は、人の心を伝えるんだよ。
悪い人は、君の恐れを表情から読みとるだろう。
そして、君を騙す方法を考えるんだ。
いいかい?恐れてはいけない。
君の旅は必ず成功する。
そう信じて、自信を持って行動するんだ。
自信に満ちた表情は、悪い人を遠ざけるだろう。
そして君の旅を成功に導く。
そう、素晴らしいインドの旅に、君は出発するんだ。」
・・・・・・・・
このおっちゃん、、、、
完全に、イイ人でしょ??????
最後には心からの笑顔で、
もう一度力強く握手を交わして、
手を振りながら、DTTDCに入る芝居までして、
そのエセ旅行会社の中から、
紳士のおっちゃんが見えなくなるのを待ったのでした。
「ハーイ ニホン?ニホンのお客さんよく来るよ?
ドコイク?タージマハル?デンシャ?ヒコーキ?」
(あー うるせーうるせー。さよならー)
監禁される前に颯爽と店を出て、
また一人、インドの朝を歩きます。
きっとあのおっちゃん、ホントにイイ人だったんだ。
DTTDCに案内したのだって、
きっとそれが親切だと思ったに違いない。
そういえば、旅のルート決めや宿の予約をしてない事を、
会話の中で露呈してしまっていたかもしれない。
あたしだって、もし東京でガイジンに出会って、
旅のルートが不明確で困っていそうだったら、
旅行会社に案内してあげるのが親切かなって思うもんね。
やっぱイイ人だよイイ人。
いいひと、いいひと、いいひと・・・・
そう言い聞かせて歩いていると、
「ハーイ!ジャパン?コニチワ?」
「ジャパン?トーキョ?
私の会社、トーキョ、支社あるよ!
池袋と 赤坂だ!」
・・・・・・・・!!!!????
池袋と赤坂だと・・・・・?
さっきのおっちゃんのセリフと同じだ・・・・・
「ソッチには危険以外何も無いよ!
こっちだ、付いてこい!」
今度は若い坊やちゃん。
アゴをナナメに振りながら、
親指で、今来た道を戻るように誘ってる。
そっちには、、、
さっきのエセ旅行会社しか無いよね。。
紳士のおっちゃん。。
今思えば紳士なのにおっちゃんって、
変な表現だけど、
その表現が最もしっくりくるような、
微妙な紳士だったおっちゃん。。
イイ人だったんだよね、
おっちゃん、イイ人だった。
うん、いいひと、いいひと、いいひと。。。
これは、怒りなのか、悲しみなのかも分からない。
お金やモノを騙し盗られたワケじゃないのに、
何か大切なもの失ったような気がする。
いいひと、いいひと、いいひと。。。
何だか感情を思う存分揺さぶられてしまった、
インド初日の朝散歩だったのでした。
------------------------------------------
で、結局この日は、
紳士なおっちゃん、イイ人説を自分に言い聞かせて、
無理矢理納得したのです。
おっちゃん、イイ人。
ガンジス川で全身沐浴。
自分でも未だによくわからないのですが、
この、決意というか、願望というか、
とにかくガンジス川で沐浴したい、しなきゃって気持ちは、
ある日当然というわけでもなく、
随分前から、じわじわ何かが訴えかけてくるような、
なんだか不思議な、表現できない謎の力に少しずつ包囲されて、
いつの間にか、強烈な願望と義務感になっていたのです。
・・で・・
恐る恐るガンジス川の状況について調べてみると、
--wiki先生からの情報---------------------------------
信者以外の観光客が沐浴を行うことは避けるべきである。
ガンジス川には近隣の下水が流しこまれているため、
地元の人間と違って免疫のない人がガンジス川の水に浸かったり
飲用したりすれば多種多様な感染症に罹病する危険が大きい。
-------------------------------------------------
とかなんとか、怖い情報ばっかり。
旅の猛者、おかんですら、
「やめときなさいアンタ!
○○さん(金持ちなマダム)なんかね、
帰りの飛行機で、下痢が止まらなくって、
おしりビチョビチョのまま、家に帰ったらしいわよ!」
とか強烈なネタを披露してくる。
とまぁ、そんな情報たちに若干ビビリつつも、
確固たる意思で、
ガンジス川、母なるガンガーに辿り着いたのです。
ガンガーとのファーストコンタクトは、
とあるゲストハウスからの絶景。



音も、風も、匂いも、その全てが美しくて、
何度かシャッターを切ってみたけど、
ばかばかしくなって、すぐにやめた。
この神秘に包まれたら、
「汚い」とか「病気になる」とか、
そんな心配は、即、消滅しました。
よーーーっし!
沐浴するでーーーー!
迷彩柄の水着を装備して、
(下着を確保するために持参しました)
現地で仕入れたパンジャビードレス
(現地の人の普段着)を着て、
テンションあげあげで支度を進めます。
ここで、最大の懸念事項が。。
貴重品、、どうするんだっけ。。
当初は、宿に置いとけばいいかなーと思ったのですが、
宿の鍵、これだし。

しかも、ベランダ、これ。

※誰でも通れる廊下から撮影しています。
ベランダから部屋に入る戸は、
人間どころか、
猿でも簡単に侵入できるような構造になっていて、
ここに貴重品を置いて行くのはチャレンジングすぎる。
仮に、置いて出かけたとしても、
きっと不安がずっと襲いかかってきて、
清らかな気持ちで沐浴することは不可能だろう。
と、いうことで、
最小限の貴重品を持参して、
川っぺりに出かけます。

最初にここに来たときは、
リーダーたけし激似のインド人と一緒だったので、
安心して歩けたのですが、
いざ、一人になってみると、
常に、インド人が話しかけてくる。
・・・実にうざい。。。
ちょっと水に触れてみようかと思って、
川に近づいてみたものの、
そこにいるインド人が、
全員こっちガン見。
なんかもう、真っすぐ歩く以外の行動が許されないような、
そんな緊張感に苛まれながら、
少しずつ、現地の文化に馴染むのでした。


ウシさんも沐浴。


犬ちゃんも沐浴。

不思議な事に、コレをみても、
この川を汚いだなんて全く思いません。
インド人の子供が、
イタズラで、ビニール袋にガンガーの水を入れて、
観光客の二人組の白人に、
後ろから水ぶっかけてたのですが、
(これはちょっとヒドい)
その水が汚いかのような表現で喚く観光客に、
違和感すら感じつつ、
インドの子供に混じって、
一緒に爆笑できたゆえんさんでした。
そんなこんなでいろいろありつつ、
やっぱり沐浴できずにいたゆえんさんは、
とりあえず、ボートに乗ってみる事に。
宿のあんちゃんの紹介で出会った、
ちゃんとしたボートマン。

わーい、出発しゅっぱーつ!

ボートで大興奮。おっちゃんも苦笑い。
沐浴する人、雑談する人、
目に飛び込んでくる全てに感激。


瞑想する人いっぱい。


沐浴から上がって、
タオルを身に纏った爺さんが、
こちらをみながら、
「ほーーーーーぉらっ!」
って、タオル全開にして、
アレを丸見せにしてる。
・・・・・・・・・。
ま、日本にもいるしね、そういう人。
動画も撮影してみた。
360°ガンガーに包まれた景色。
※船酔いに注意
結局この日は、おっちゃんのボートに2回乗って、
沐浴は出来ずに終了。
そして翌日、
朝一でおっちゃんのボートに乗って、
イケてる沐浴ポイントに連れてきてもらったのです。
「おっちゃん、ちょっとだけ待ってて!」
と言って、ついに川に身を浸します。


3月の早朝、まだ空気が少し冷えるけど、
川の水は、心地よい冷たさで、
全身を浸せたらどんなに気持ちいいだろう、
と思いました。
でも、この時は、
荷物があったので、断念。
そして、4度目のボート。
ゆえんさんは、このおっちゃんに、
全てを託す決意をします。
貴重品、ボートに置かせてもらおう。
このおっちゃんとは、もう顔見知りだ。
きっと持ち逃げなんてしないと思うし、
もし逃げても、本気のクロールで追えば、
きっと、追いつける。
それに、こんだけ人がいるんだし、
ドロボーって騒げば、
きっとみんな、助けてくれるさ。
そう信じて、
荷物を預かって欲しい旨を切り出そうとすると、
おっちゃんはこう言ってきた。
「荷物はボートに置いて行きなよ。
キミは泳ぎたいんだろ?
ここで荷物とキミを見ててやるから、
行ってこい。」
・・・おっちゃん・・・・
マジありがとう!!!!
少し躊躇するような芝居をしつつも、
おっちゃんは、「大丈夫だから!」って
念を押してきて、
ゆえんさんを見送ってくれました。
さっきみたいに、
少しずつ、川に身を浸していきます。
今回は、カメラも、パスポートも、財布も持ってない。
どんどん進んで、ついに腰まで浸かると、
ひゃぁぁーっ!つめたい!きもちい!
ボートのおっちゃんの方を見ると、
「もっと進め!行け!行け!」
って凄いテンションで捲し立ててる。
わ、わかった、わかったよ、おっちゃん!
胸のあたりまで身体を浸すも、
若干躊躇してるのを見るに見かねて、
ついにおっちゃんは、
ゆえんさんのバッグを持って、
ボートを飛び出した。
(一瞬持ち逃げかと思ってビビったけど)
おっちゃんは、こっちに近づくと、
周りのインド人に何か言ってます。
みんなを捲し立ててるみたい。
近くにいたインド人が、
「よく来たな!
マザーガンガーでキミもグッドカルマだぜ!」
「早く頭のてっぺんまで潜っちまいな!
こうやるんだ!」
とかいいながら、
一緒になってハシャぎはじめるゆえんさん。
そして、三人くらいのインド人と一緒に、
「せーーーーーーのっ」
ざっぶーーーん!
水から顔をあげて、
みんなで、ぎゃはははははって大笑いして、
「これでキミは一生病気にならないよ!」
なんて言われたりしながら、
ついにマザーガンガー全身沐浴を果たしたのでした。
なんかすごい達成感。
ここまで来るの、楽じゃなかった。
いろいろ思い出しながら、
ゆっくり、浮かんでみる。
空。
鳥がいっぱい飛んでる。
水がばしゃばしゃ鳴る音も、
たくさんのインド人が騒ぐ声も、
風も、空気も、ここで感じる全てが、
ガンガーの一部なんだなーとか。
全身をガンガーにあずけながら、
いろんなことを考えたのでした。
きっと時間にしたら数分なんだろうけど、
なんか、時間とかそういう概念を超越したような、
不思議な感覚につつまれます。
危険を犯してでも、
沐浴できて本当に良かった。
一緒に泳いだインド人たちに別れを告げて、
ボートのおっちゃんの所に戻ると、
おっちゃんは嬉しそうに迎えてくれて、
再びボートに導いてくれます。
水浸しの格好で、
ボート濡らしちゃうの悪いなーと思って、
躊躇していると、
おっちゃんは、
「いーから乗れよ。」
ってボートの中から手を引いてくれます。
そして、水浸しのパレオを絞ってくれて、
頭の上から、ヴェールみたいにかぶせてくれて、
「どうだ、涼しいだろ?」
って、笑顔でいいながら、
ボートをこぎ始めます。
・・・・・・・・、
惚れてまうやろーーーー!
そんなこんなで、
沐浴を果たして、再びガンガーを眺めると、
何だかもっと、美しく感じられたのでした。
夜のガンガー。

ガンガーの日の出。


こうしてすっかり勢いづいたゆえんさん、
インドの旅はまだまだ続きます。
自分でも未だによくわからないのですが、
この、決意というか、願望というか、
とにかくガンジス川で沐浴したい、しなきゃって気持ちは、
ある日当然というわけでもなく、
随分前から、じわじわ何かが訴えかけてくるような、
なんだか不思議な、表現できない謎の力に少しずつ包囲されて、
いつの間にか、強烈な願望と義務感になっていたのです。
・・で・・
恐る恐るガンジス川の状況について調べてみると、
--wiki先生からの情報---------------------------------
信者以外の観光客が沐浴を行うことは避けるべきである。
ガンジス川には近隣の下水が流しこまれているため、
地元の人間と違って免疫のない人がガンジス川の水に浸かったり
飲用したりすれば多種多様な感染症に罹病する危険が大きい。
-------------------------------------------------
とかなんとか、怖い情報ばっかり。
旅の猛者、おかんですら、
「やめときなさいアンタ!
○○さん(金持ちなマダム)なんかね、
帰りの飛行機で、下痢が止まらなくって、
おしりビチョビチョのまま、家に帰ったらしいわよ!」
とか強烈なネタを披露してくる。
とまぁ、そんな情報たちに若干ビビリつつも、
確固たる意思で、
ガンジス川、母なるガンガーに辿り着いたのです。
ガンガーとのファーストコンタクトは、
とあるゲストハウスからの絶景。



音も、風も、匂いも、その全てが美しくて、
何度かシャッターを切ってみたけど、
ばかばかしくなって、すぐにやめた。
この神秘に包まれたら、
「汚い」とか「病気になる」とか、
そんな心配は、即、消滅しました。
よーーーっし!
沐浴するでーーーー!
迷彩柄の水着を装備して、
(下着を確保するために持参しました)
現地で仕入れたパンジャビードレス
(現地の人の普段着)を着て、
テンションあげあげで支度を進めます。
ここで、最大の懸念事項が。。
貴重品、、どうするんだっけ。。
当初は、宿に置いとけばいいかなーと思ったのですが、
宿の鍵、これだし。

しかも、ベランダ、これ。

※誰でも通れる廊下から撮影しています。
ベランダから部屋に入る戸は、
人間どころか、
猿でも簡単に侵入できるような構造になっていて、
ここに貴重品を置いて行くのはチャレンジングすぎる。
仮に、置いて出かけたとしても、
きっと不安がずっと襲いかかってきて、
清らかな気持ちで沐浴することは不可能だろう。
と、いうことで、
最小限の貴重品を持参して、
川っぺりに出かけます。

最初にここに来たときは、
リーダーたけし激似のインド人と一緒だったので、
安心して歩けたのですが、
いざ、一人になってみると、
常に、インド人が話しかけてくる。
・・・実にうざい。。。
ちょっと水に触れてみようかと思って、
川に近づいてみたものの、
そこにいるインド人が、
全員こっちガン見。
なんかもう、真っすぐ歩く以外の行動が許されないような、
そんな緊張感に苛まれながら、
少しずつ、現地の文化に馴染むのでした。


ウシさんも沐浴。


犬ちゃんも沐浴。

不思議な事に、コレをみても、
この川を汚いだなんて全く思いません。
インド人の子供が、
イタズラで、ビニール袋にガンガーの水を入れて、
観光客の二人組の白人に、
後ろから水ぶっかけてたのですが、
(これはちょっとヒドい)
その水が汚いかのような表現で喚く観光客に、
違和感すら感じつつ、
インドの子供に混じって、
一緒に爆笑できたゆえんさんでした。
そんなこんなでいろいろありつつ、
やっぱり沐浴できずにいたゆえんさんは、
とりあえず、ボートに乗ってみる事に。
宿のあんちゃんの紹介で出会った、
ちゃんとしたボートマン。

わーい、出発しゅっぱーつ!

ボートで大興奮。おっちゃんも苦笑い。
沐浴する人、雑談する人、
目に飛び込んでくる全てに感激。


瞑想する人いっぱい。


沐浴から上がって、
タオルを身に纏った爺さんが、
こちらをみながら、
「ほーーーーーぉらっ!」
って、タオル全開にして、
アレを丸見せにしてる。
・・・・・・・・・。
ま、日本にもいるしね、そういう人。
動画も撮影してみた。
360°ガンガーに包まれた景色。
※船酔いに注意
結局この日は、おっちゃんのボートに2回乗って、
沐浴は出来ずに終了。
そして翌日、
朝一でおっちゃんのボートに乗って、
イケてる沐浴ポイントに連れてきてもらったのです。
「おっちゃん、ちょっとだけ待ってて!」
と言って、ついに川に身を浸します。


3月の早朝、まだ空気が少し冷えるけど、
川の水は、心地よい冷たさで、
全身を浸せたらどんなに気持ちいいだろう、
と思いました。
でも、この時は、
荷物があったので、断念。
そして、4度目のボート。
ゆえんさんは、このおっちゃんに、
全てを託す決意をします。
貴重品、ボートに置かせてもらおう。
このおっちゃんとは、もう顔見知りだ。
きっと持ち逃げなんてしないと思うし、
もし逃げても、本気のクロールで追えば、
きっと、追いつける。
それに、こんだけ人がいるんだし、
ドロボーって騒げば、
きっとみんな、助けてくれるさ。
そう信じて、
荷物を預かって欲しい旨を切り出そうとすると、
おっちゃんはこう言ってきた。
「荷物はボートに置いて行きなよ。
キミは泳ぎたいんだろ?
ここで荷物とキミを見ててやるから、
行ってこい。」
・・・おっちゃん・・・・
マジありがとう!!!!
少し躊躇するような芝居をしつつも、
おっちゃんは、「大丈夫だから!」って
念を押してきて、
ゆえんさんを見送ってくれました。
さっきみたいに、
少しずつ、川に身を浸していきます。
今回は、カメラも、パスポートも、財布も持ってない。
どんどん進んで、ついに腰まで浸かると、
ひゃぁぁーっ!つめたい!きもちい!
ボートのおっちゃんの方を見ると、
「もっと進め!行け!行け!」
って凄いテンションで捲し立ててる。
わ、わかった、わかったよ、おっちゃん!
胸のあたりまで身体を浸すも、
若干躊躇してるのを見るに見かねて、
ついにおっちゃんは、
ゆえんさんのバッグを持って、
ボートを飛び出した。
(一瞬持ち逃げかと思ってビビったけど)
おっちゃんは、こっちに近づくと、
周りのインド人に何か言ってます。
みんなを捲し立ててるみたい。
近くにいたインド人が、
「よく来たな!
マザーガンガーでキミもグッドカルマだぜ!」
「早く頭のてっぺんまで潜っちまいな!
こうやるんだ!」
とかいいながら、
一緒になってハシャぎはじめるゆえんさん。
そして、三人くらいのインド人と一緒に、
「せーーーーーーのっ」
ざっぶーーーん!
水から顔をあげて、
みんなで、ぎゃはははははって大笑いして、
「これでキミは一生病気にならないよ!」
なんて言われたりしながら、
ついにマザーガンガー全身沐浴を果たしたのでした。
なんかすごい達成感。
ここまで来るの、楽じゃなかった。
いろいろ思い出しながら、
ゆっくり、浮かんでみる。
空。
鳥がいっぱい飛んでる。
水がばしゃばしゃ鳴る音も、
たくさんのインド人が騒ぐ声も、
風も、空気も、ここで感じる全てが、
ガンガーの一部なんだなーとか。
全身をガンガーにあずけながら、
いろんなことを考えたのでした。
きっと時間にしたら数分なんだろうけど、
なんか、時間とかそういう概念を超越したような、
不思議な感覚につつまれます。
危険を犯してでも、
沐浴できて本当に良かった。
一緒に泳いだインド人たちに別れを告げて、
ボートのおっちゃんの所に戻ると、
おっちゃんは嬉しそうに迎えてくれて、
再びボートに導いてくれます。
水浸しの格好で、
ボート濡らしちゃうの悪いなーと思って、
躊躇していると、
おっちゃんは、
「いーから乗れよ。」
ってボートの中から手を引いてくれます。
そして、水浸しのパレオを絞ってくれて、
頭の上から、ヴェールみたいにかぶせてくれて、
「どうだ、涼しいだろ?」
って、笑顔でいいながら、
ボートをこぎ始めます。
・・・・・・・・、
惚れてまうやろーーーー!
そんなこんなで、
沐浴を果たして、再びガンガーを眺めると、
何だかもっと、美しく感じられたのでした。
夜のガンガー。

ガンガーの日の出。


こうしてすっかり勢いづいたゆえんさん、
インドの旅はまだまだ続きます。
ガンジス川で全身沐浴。
自分でも未だによくわからないのですが、
この、決意というか、願望というか、
とにかくガンジス川で沐浴したい、しなきゃって気持ちは、
ある日当然というわけでもなく、
随分前から、じわじわ何かが訴えかけてくるような、
なんだか不思議な、表現できない謎の力に少しずつ包囲されて、
いつの間にか、強烈な願望と義務感になっていたのです。
・・で・・
恐る恐るガンジス川の状況について調べてみると、
--wiki先生からの情報---------------------------------
信者以外の観光客が沐浴を行うことは避けるべきである。
ガンジス川には近隣の下水が流しこまれているため、
地元の人間と違って免疫のない人がガンジス川の水に浸かったり
飲用したりすれば多種多様な感染症に罹病する危険が大きい。
-------------------------------------------------
とかなんとか、怖い情報ばっかり。
旅の猛者、おかんですら、
「やめときなさいアンタ!
○○さん(金持ちなマダム)なんかね、
帰りの飛行機で、下痢が止まらなくって、
おしりビチョビチョのまま、家に帰ったらしいわよ!」
とか強烈なネタを披露してくる。
とまぁ、そんな情報たちに若干ビビリつつも、
確固たる意思で、
ガンジス川、母なるガンガーに辿り着いたのです。
ガンガーとのファーストコンタクトは、
とあるゲストハウスからの絶景。



音も、風も、匂いも、その全てが美しくて、
何度かシャッターを切ってみたけど、
ばかばかしくなって、すぐにやめた。
この神秘に包まれたら、
「汚い」とか「病気になる」とか、
そんな心配は、即、消滅しました。
よーーーっし!
沐浴するでーーーー!
迷彩柄の水着を装備して、
(下着を確保するために持参しました)
現地で仕入れたパンジャビードレス
(現地の人の普段着)を着て、
テンションあげあげで支度を進めます。
ここで、最大の懸念事項が。。
貴重品、、どうするんだっけ。。
当初は、宿に置いとけばいいかなーと思ったのですが、
宿の鍵、これだし。

しかも、ベランダ、これ。

※誰でも通れる廊下から撮影しています。
ベランダから部屋に入る戸は、
人間どころか、
猿でも簡単に侵入できるような構造になっていて、
ここに貴重品を置いて行くのはチャレンジングすぎる。
仮に、置いて出かけたとしても、
きっと不安がずっと襲いかかってきて、
清らかな気持ちで沐浴することは不可能だろう。
と、いうことで、
最小限の貴重品を持参して、
川っぺりに出かけます。

最初にここに来たときは、
リーダーたけし激似のインド人と一緒だったので、
安心して歩けたのですが、
いざ、一人になってみると、
常に、インド人が話しかけてくる。
・・・実にうざい。。。
ちょっと水に触れてみようかと思って、
川に近づいてみたものの、
そこにいるインド人が、
全員こっちガン見。
なんかもう、真っすぐ歩く以外の行動が許されないような、
そんな緊張感に苛まれながら、
少しずつ、現地の文化に馴染むのでした。


ウシさんも沐浴。


犬ちゃんも沐浴。

不思議な事に、コレをみても、
この川を汚いだなんて全く思いません。
インド人の子供が、
イタズラで、ビニール袋にガンガーの水を入れて、
観光客の二人組の白人に、
後ろから水ぶっかけてたのですが、
(これはちょっとヒドい)
その水が汚いかのような表現で喚く観光客に、
違和感すら感じつつ、
インドの子供に混じって、
一緒に爆笑できたゆえんさんでした。
そんなこんなでいろいろありつつ、
やっぱり沐浴できずにいたゆえんさんは、
とりあえず、ボートに乗ってみる事に。
宿のあんちゃんの紹介で出会った、
ちゃんとしたボートマン。

わーい、出発しゅっぱーつ!

ボートで大興奮。おっちゃんも苦笑い。
沐浴する人、雑談する人、
目に飛び込んでくる全てに感激。


瞑想する人いっぱい。


沐浴から上がって、
タオルを身に纏った爺さんが、
こちらをみながら、
「ほーーーーーぉらっ!」
って、タオル全開にして、
アレを丸見せにしてる。
・・・・・・・・・。
ま、日本にもいるしね、そういう人。
動画も撮影してみた。
360°ガンガーに包まれた景色。
※船酔いに注意
結局この日は、おっちゃんのボートに2回乗って、
沐浴は出来ずに終了。
そして翌日、
朝一でおっちゃんのボートに乗って、
イケてる沐浴ポイントに連れてきてもらったのです。
「おっちゃん、ちょっとだけ待ってて!」
と言って、ついに川に身を浸します。


3月の早朝、まだ空気が少し冷えるけど、
川の水は、心地よい冷たさで、
全身を浸せたらどんなに気持ちいいだろう、
と思いました。
でも、この時は、
荷物があったので、断念。
そして、4度目のボート。
ゆえんさんは、このおっちゃんに、
全てを託す決意をします。
貴重品、ボートに置かせてもらおう。
このおっちゃんとは、もう顔見知りだ。
きっと持ち逃げなんてしないと思うし、
もし逃げても、本気のクロールで追えば、
きっと、追いつける。
それに、こんだけ人がいるんだし、
ドロボーって騒げば、
きっとみんな、助けてくれるさ。
そう信じて、
荷物を預かって欲しい旨を切り出そうとすると、
おっちゃんはこう言ってきた。
「荷物はボートに置いて行きなよ。
キミは泳ぎたいんだろ?
ここで荷物とキミを見ててやるから、
行ってこい。」
・・・おっちゃん・・・・
マジありがとう!!!!
少し躊躇するような芝居をしつつも、
おっちゃんは、「大丈夫だから!」って
念を押してきて、
ゆえんさんを見送ってくれました。
さっきみたいに、
少しずつ、川に身を浸していきます。
今回は、カメラも、パスポートも、財布も持ってない。
どんどん進んで、ついに腰まで浸かると、
ひゃぁぁーっ!つめたい!きもちい!
ボートのおっちゃんの方を見ると、
「もっと進め!行け!行け!」
って凄いテンションで捲し立ててる。
わ、わかった、わかったよ、おっちゃん!
胸のあたりまで身体を浸すも、
若干躊躇してるのを見るに見かねて、
ついにおっちゃんは、
ゆえんさんのバッグを持って、
ボートを飛び出した。
(一瞬持ち逃げかと思ってビビったけど)
おっちゃんは、こっちに近づくと、
周りのインド人に何か言ってます。
みんなを捲し立ててるみたい。
近くにいたインド人が、
「よく来たな!
マザーガンガーでキミもグッドカルマだぜ!」
「早く頭のてっぺんまで潜っちまいな!
こうやるんだ!」
とかいいながら、
一緒になってハシャぎはじめるゆえんさん。
そして、三人くらいのインド人と一緒に、
「せーーーーーーのっ」
ざっぶーーーん!
水から顔をあげて、
みんなで、ぎゃはははははって大笑いして、
「これでキミは一生病気にならないよ!」
なんて言われたりしながら、
ついにマザーガンガー全身沐浴を果たしたのでした。
なんかすごい達成感。
ここまで来るの、楽じゃなかった。
いろいろ思い出しながら、
ゆっくり、浮かんでみる。
空。
鳥がいっぱい飛んでる。
水がばしゃばしゃ鳴る音も、
たくさんのインド人が騒ぐ声も、
風も、空気も、ここで感じる全てが、
ガンガーの一部なんだなーとか。
全身をガンガーにあずけながら、
いろんなことを考えたのでした。
きっと時間にしたら数分なんだろうけど、
なんか、時間とかそういう概念を超越したような、
不思議な感覚につつまれます。
危険を犯してでも、
沐浴できて本当に良かった。
一緒に泳いだインド人たちに別れを告げて、
ボートのおっちゃんの所に戻ると、
おっちゃんは嬉しそうに迎えてくれて、
再びボートに導いてくれます。
水浸しの格好で、
ボート濡らしちゃうの悪いなーと思って、
躊躇していると、
おっちゃんは、
「いーから乗れよ。」
ってボートの中から手を引いてくれます。
そして、水浸しのパレオを絞ってくれて、
頭の上から、ヴェールみたいにかぶせてくれて、
「どうだ、涼しいだろ?」
って、笑顔でいいながら、
ボートをこぎ始めます。
・・・・・・・・、
惚れてまうやろーーーー!
そんなこんなで、
沐浴を果たして、再びガンガーを眺めると、
何だかもっと、美しく感じられたのでした。
夜のガンガー。

ガンガーの日の出。


こうしてすっかり勢いづいたゆえんさん、
インドの旅はまだまだ続きます。
自分でも未だによくわからないのですが、
デリーからバラナシへ、
一等寝台に乗ってやってきました。
インドの駅には、
ここは「バラナシ駅」ってな看板はなく、
文明の利器、GPSだけが頼り。
到着予定時刻を2時間ほど過ぎて、
午前10時半頃、やっと到着っぽい。

無事、バラナシ駅で下車します。

早速、リキシャやら安宿の客引きが、
絶え間なく襲いかかってきます。
無視して突き進み、
自力で発掘した、
ややイケメン風リキシャのあんちゃん。
今回の旅の初リキシャだったので、
記念に写真撮らせて?って言ったら、
若干照れながら、このインド的ポーズ。

わーい、わーい!
リキシャリキシャー!
ゆえんさんは、このリキシャという乗り物が大好き。
インドでこの乗り物に乗ると、
まるでスーパーマリオでスター取って無敵状態みたいに、
襲いかかってくる客引きも物乞いも全部スルーして、
牛も犬もスレスレの、徒歩と変わらない目線で、
インドの街を爆走できるのです。

この距離感がたまらない!

で、勝手に友達と合流。

で、勝手に土産物屋に案内し、
勝手に安ホテルに連れてかれ、
散々遠回りしたけど、
最終的には、最初に約束した値段で、
ちゃんと目的地で降ろしてくれた、
ややイケメン風のあんちゃんでした。
地球の歩き方 インドにも書いてあったけど、
リキシャではガンジス川のかなり手前までしか行けなくて、
後は、徒歩で向かうしか無いのです。
バラナシの午前11時、
想像を絶する炎天下の中、
バックパック背負って過酷な旅。
早くガンジス川に行きたいし、
宿も決めなきゃなんだけど、
とりあえず。

ビール、そして、
ごはんごはーん。

「たーりー」というのを頼めば、
いろんな種類のカレーが少しずつ食べれるのです。
体力を取り戻しながら考えてみると、
この炎天下、まずは宿探しを優先して、
荷物を置いてからガンジス川に行くのが得策。
ってことで、再び街に出ると、
沢山の客引きたちが襲いかかってくる訳なのですが、
なんとその客引きの中に、
あの、少年ジャンプで大好きだった、
「世紀末リーダー伝たけし」
の、たけしそっくりな客引きが現れたのです。

た け し ーーーーーー!!
もう、これはネタ的にも、
絶対コイツについて行くしかない!!
たけしにいくつか宿の名前を言ってみると、
全部知ってるとのこと。
バラナシの複雑でカオスな道を、
サクサク進むたけし。

路地に入っても、
ええぇーーっ ここでーー?
って、通れない場所に堂々と君臨する牛たち。

おどおどしてると、
リーダーたけしはすぐ戻ってきてくれて、
「へあっ!」
って牛をどかしてくれます。
ほんと、、
たけしがいなかったら、
宿に辿り着けなかったよ。
ありがとう、たけし。
で、いくつか宿を回ったのですが、
所詮、地球の歩き方に紹介されてる安宿なんて、
ろくでもない。
いいかげん疲れてきたので、
たけしに相談を持ちかけたのです。
「ねぇ、たけし、あのさ、
あたし、この際、もう安くなくてもいいや。
たけしの知ってる宿で、最高んとこ、
案内してくんない?」
するとたけしは、
リーダー的な最高の笑顔をみせて、
「まかせろ!ついてきな!」
と歩き出しました。
歩きながらも、たけしはホクホク顔で、
「いまから案内する宿はね、
そりゃーもう美しいんだよ。
夢をみているかのようだよ!」
なんて言っていました。
そして辿り着いたホテルがここ。



これが、たけしの、最高?
で、レセプションって書いてるのがこれ。

大丈夫か・・・?
宿のおっちゃんが、
「いくらくらいの部屋に泊まりたいんだ?」
って聞いてくるので、
「それは部屋をみてから決めるよ。
とりあえず、この宿で最高の部屋をみせてくれ。」
と言って案内してもらうことに。
この先にお部屋が。

ああ!ガンジス川が見えてる!


入口で判断してごめん!
本当に夢みたいだ!
そしてこちらがそのお部屋。



ベランダからは、180°パノラマでガンジス川が見渡せる。
このベランダからの景色を撮影したのがこちら。
最 高 す ぎ る ・・・
あー、たけし、マジありがとう。
宿のおっちゃんと交渉して、
地球の歩き方に載ってる価格を参考にしながら、
一泊2,000ルピー(4,000円ちょい)で話がついた。
さっきまで回ってた宿は200ルピーくらいだったので、
実に10倍以上の値段な訳ですが、
なんかもう、ガンジス川の美しさに吸い込まれて、
お金なんてどうでもよくなってました。
宿のおっちゃんが続けざまにこう問いかけます。
「キミをここに連れてきた、外で待ってる男は、
キミのガイドかい?」
「いや、知らない人。さっき街で会ったの。」
「あちゃー」
インド人はよく「あちゃー」って言います。
日本語で「そうですか」とか「わかりました」
みたいな意味らしいんですが、
インド的珍事に遭遇した場面では、
この「あちゃー」という表現が実にしっくりきますね。
宿のおっちゃんはこう続けます。
「いいかい?キミはお客さんだから言うよ?
その男についていってはいけない。
それに、この先道で知らない人に声をかけられても、
決してついて行ったりしちゃだめだ。いいね?」
うん、知ってる。
でも忠告ありがと。
そして、手続きするためにフロントに戻ると、
たけしはもちろん待っててくれてる。
部屋を決めたと知って、
満面の笑みを浮かべるたけし。
顔がぐっちゃぐちゃになるまで笑ってくれます。
準備をして、引き続きたけしにバラナシを案内してもらいます。
ガンジス川に出る道も、街に戻る道も教えてくれて、
ついでにたくさんの土産物屋を紹介してくれたのでした。
バラナシの街にも慣れてきたので、
「たけし、ここからは一人で行けるよありがとう!」
と言って別れを告げると。
「そうか、じゃあ、なんかちょうだい?」
と言う事で、
何が欲しいか聞いてみると、
「ヒャクエン」
と言ってきた。100円!?
100円って50ルピーだよ?
まーそれでもインドじゃ大金なわけですが、
いろいろ話して結局100ルピーを贈呈しました。
最後に、写真を撮らせて欲しいというと、
「いやいやいや、写真なんてもったいないよ!
キミが写真を撮らなくても、
私は自分の写真をもっているんだ。
これをあげるよ。」
といって、なぜか財布から証明写真を取り出した。
そっちの方がもったいないだろ!!
と思ったけど、もう差し出してるのでもらうしかない。
あ、ありがとう。。
ありがとう!!!
最後に硬く握手を交わして、
世話になったリーダーたけしと別れたのでした。
これが、その証明写真。

たけし、の、若い頃の写真らしい。
いよいよ、ガンジス川に到着!
街には寺院がいっぱいで、ホーリーパワーに溢れてる。
バラナシで与えられた時間は3日間。
とことん満喫するで!
一等寝台に乗ってやってきました。
インドの駅には、
ここは「バラナシ駅」ってな看板はなく、
文明の利器、GPSだけが頼り。
到着予定時刻を2時間ほど過ぎて、
午前10時半頃、やっと到着っぽい。

無事、バラナシ駅で下車します。

早速、リキシャやら安宿の客引きが、
絶え間なく襲いかかってきます。
無視して突き進み、
自力で発掘した、
ややイケメン風リキシャのあんちゃん。
今回の旅の初リキシャだったので、
記念に写真撮らせて?って言ったら、
若干照れながら、このインド的ポーズ。

わーい、わーい!
リキシャリキシャー!
ゆえんさんは、このリキシャという乗り物が大好き。
インドでこの乗り物に乗ると、
まるでスーパーマリオでスター取って無敵状態みたいに、
襲いかかってくる客引きも物乞いも全部スルーして、
牛も犬もスレスレの、徒歩と変わらない目線で、
インドの街を爆走できるのです。

この距離感がたまらない!

で、勝手に友達と合流。

で、勝手に土産物屋に案内し、
勝手に安ホテルに連れてかれ、
散々遠回りしたけど、
最終的には、最初に約束した値段で、
ちゃんと目的地で降ろしてくれた、
ややイケメン風のあんちゃんでした。
地球の歩き方 インドにも書いてあったけど、
リキシャではガンジス川のかなり手前までしか行けなくて、
後は、徒歩で向かうしか無いのです。
バラナシの午前11時、
想像を絶する炎天下の中、
バックパック背負って過酷な旅。
早くガンジス川に行きたいし、
宿も決めなきゃなんだけど、
とりあえず。

ビール、そして、
ごはんごはーん。

「たーりー」というのを頼めば、
いろんな種類のカレーが少しずつ食べれるのです。
体力を取り戻しながら考えてみると、
この炎天下、まずは宿探しを優先して、
荷物を置いてからガンジス川に行くのが得策。
ってことで、再び街に出ると、
沢山の客引きたちが襲いかかってくる訳なのですが、
なんとその客引きの中に、
あの、少年ジャンプで大好きだった、
「世紀末リーダー伝たけし」
の、たけしそっくりな客引きが現れたのです。

た け し ーーーーーー!!
もう、これはネタ的にも、
絶対コイツについて行くしかない!!
たけしにいくつか宿の名前を言ってみると、
全部知ってるとのこと。
バラナシの複雑でカオスな道を、
サクサク進むたけし。

路地に入っても、
ええぇーーっ ここでーー?
って、通れない場所に堂々と君臨する牛たち。

おどおどしてると、
リーダーたけしはすぐ戻ってきてくれて、
「へあっ!」
って牛をどかしてくれます。
ほんと、、
たけしがいなかったら、
宿に辿り着けなかったよ。
ありがとう、たけし。
で、いくつか宿を回ったのですが、
所詮、地球の歩き方に紹介されてる安宿なんて、
ろくでもない。
いいかげん疲れてきたので、
たけしに相談を持ちかけたのです。
「ねぇ、たけし、あのさ、
あたし、この際、もう安くなくてもいいや。
たけしの知ってる宿で、最高んとこ、
案内してくんない?」
するとたけしは、
リーダー的な最高の笑顔をみせて、
「まかせろ!ついてきな!」
と歩き出しました。
歩きながらも、たけしはホクホク顔で、
「いまから案内する宿はね、
そりゃーもう美しいんだよ。
夢をみているかのようだよ!」
なんて言っていました。
そして辿り着いたホテルがここ。



これが、たけしの、最高?
で、レセプションって書いてるのがこれ。

大丈夫か・・・?
宿のおっちゃんが、
「いくらくらいの部屋に泊まりたいんだ?」
って聞いてくるので、
「それは部屋をみてから決めるよ。
とりあえず、この宿で最高の部屋をみせてくれ。」
と言って案内してもらうことに。
この先にお部屋が。

ああ!ガンジス川が見えてる!


入口で判断してごめん!
本当に夢みたいだ!
そしてこちらがそのお部屋。



ベランダからは、180°パノラマでガンジス川が見渡せる。
このベランダからの景色を撮影したのがこちら。
最 高 す ぎ る ・・・
あー、たけし、マジありがとう。
宿のおっちゃんと交渉して、
地球の歩き方に載ってる価格を参考にしながら、
一泊2,000ルピー(4,000円ちょい)で話がついた。
さっきまで回ってた宿は200ルピーくらいだったので、
実に10倍以上の値段な訳ですが、
なんかもう、ガンジス川の美しさに吸い込まれて、
お金なんてどうでもよくなってました。
宿のおっちゃんが続けざまにこう問いかけます。
「キミをここに連れてきた、外で待ってる男は、
キミのガイドかい?」
「いや、知らない人。さっき街で会ったの。」
「あちゃー」
インド人はよく「あちゃー」って言います。
日本語で「そうですか」とか「わかりました」
みたいな意味らしいんですが、
インド的珍事に遭遇した場面では、
この「あちゃー」という表現が実にしっくりきますね。
宿のおっちゃんはこう続けます。
「いいかい?キミはお客さんだから言うよ?
その男についていってはいけない。
それに、この先道で知らない人に声をかけられても、
決してついて行ったりしちゃだめだ。いいね?」
うん、知ってる。
でも忠告ありがと。
そして、手続きするためにフロントに戻ると、
たけしはもちろん待っててくれてる。
部屋を決めたと知って、
満面の笑みを浮かべるたけし。
顔がぐっちゃぐちゃになるまで笑ってくれます。
準備をして、引き続きたけしにバラナシを案内してもらいます。
ガンジス川に出る道も、街に戻る道も教えてくれて、
ついでにたくさんの土産物屋を紹介してくれたのでした。
バラナシの街にも慣れてきたので、
「たけし、ここからは一人で行けるよありがとう!」
と言って別れを告げると。
「そうか、じゃあ、なんかちょうだい?」
と言う事で、
何が欲しいか聞いてみると、
「ヒャクエン」
と言ってきた。100円!?
100円って50ルピーだよ?
まーそれでもインドじゃ大金なわけですが、
いろいろ話して結局100ルピーを贈呈しました。
最後に、写真を撮らせて欲しいというと、
「いやいやいや、写真なんてもったいないよ!
キミが写真を撮らなくても、
私は自分の写真をもっているんだ。
これをあげるよ。」
といって、なぜか財布から証明写真を取り出した。
そっちの方がもったいないだろ!!
と思ったけど、もう差し出してるのでもらうしかない。
あ、ありがとう。。
ありがとう!!!
最後に硬く握手を交わして、
世話になったリーダーたけしと別れたのでした。
これが、その証明写真。

たけし、の、若い頃の写真らしい。
いよいよ、ガンジス川に到着!
街には寺院がいっぱいで、ホーリーパワーに溢れてる。
バラナシで与えられた時間は3日間。
とことん満喫するで!
インド初日、
最初のミッションは、
鉄道のチケットを入手すること。
ニューデリーの駅には、
外国人専用窓口なるものがあるので、
早速向かいます。

なんか、2階に上る階段が、
廃墟みたいになってるけど、

上ってみると、
ちゃんと、あった。
外国人専用窓口。

順番待ちの間に記入する用紙があって、
希望する列車の番号(Train No.) 名前(Train Name)を書きます。
事前にネットで調べてきてれば何の問題もないのですが、
そんな用意周到なわけないので、
スマホでググって希望の時間の列車を調べます。
他にも、座席の種類の等級(Class)を選ぶ欄や、
寝台なら上中下段、座席なら窓側通路側など、
事前に細かく確認できるようになっています。
希望通りの座席が無い場合も、
チケット屋のおっちゃんが代替案だしてくれるし、
なーんの問題もなくチケット入手できました。
バラナシ行きのチケットは、希望どおりの1AC(一等車輛)!
20:40発–翌日8:40着の寝台車輛です!

お値段は1,835ルピー、
4,000円くらい。
前回、中国陸路の旅では、
変なチケット買わされて、
ヒドい目にあったので、
(参照:マイピャオの儀 中国陸路の旅 北京~洛陽 硬座苦行!の巻)
今回は、ちゃんとした車輛に乗ってみたかったのです。
一応帰りの列車も確認してみると、
あんまり席に余裕がないらしく、
3ACというチケットしか取れなかったけど、
まあいいや。
さて、いざ乗車!
ニューデリーの駅は、
ほんのちょっとだけキレイになった気がする。

電光掲示板をみて、
5桁のTrain No.を紐づけて、
何番線に行けばいいのか確認。

13番線に行けばいい訳ね!
さて、ここからがカオスの始まりです。
まず、普通にホームに犬とかいるしね、

気にせずホーム目指して進むのですが、

うーん、
物乞いが多い。
そういえば、駅に入る時、
チケット確認とか何にもなかった。
この駅にいる人、半分以上乗客じゃないっぽい。
靴磨きとか、タクシーの客引きとか、
勝手に商売してるヤツらだらけです。
よくみると、線路に人がいっぱい。


そして、最も恐ろしいのが、このホーム、
「何号車」とかって概念がないっぽいのです。
チケットをみると、
「HA1」という車輛みたいなんですが、、、
それ、、、
どこ!?
インド人に聞いてみても、
「13番線で合ってるよ!
この辺で待ってろ!」
くらいの情報しか入手できず。
インドの列車は車輛間の移動ができないらしいのです。
上等車輛への不法侵入を防ぐためなのでしょうが、
テキトーに乗ってみて後から車輛を移動するというのは不可能。
ウロウロしてるうちに、
電車きちゃった。

ま、ニューデリーは始発駅なので、
30分くらい出発まで余裕があったから良かったけど。
一等車輛をとったはずなので、
これでは、ないだろうな。。

必死で電車についてる番号を確認して、
偶然にも3つめくらいで発見!

さっそく一等車輛に乗り込みます!

なんか、インドくる前に、
映画「ダージリン急行」を観たので、
もっとエキゾチックな雰囲気を期待してたのですが、
なんか、、普通です。


一応トイレもチェックしたけど、大丈夫そう!

個室になってて、4人部屋なのですが、
実に微妙なメンバーでした。
ムスリムのおっちゃんがお祈りをはじめます。

上の段の白人のねーちゃんが、
突然話しかけてきた。
「ねーねー今通路に来た人なに?
何か持ってきたよね?水?食事?
ってか食事ここでとるの?
食堂車輛に行くんじゃないの?
あ、あなた英語しゃべれないのね。
じゃ、いーや。
ねーねー、キミー!」
反対側の上の段の男性に話しかけると、
その男性は最後まで静かに頷きながら傾聴して、
最後に一言、
「イエス、マダーム」
って言って会話終了。
なんだか微妙なメンバーでしたが、
明け方の車窓の景色は良かった!
写真じゃうまく伝えられないので、
ゆえんブログ初(?)の動画でお送りいたします!
うーーーん、、
遅 い !
ま、こんだけ、人やら動物やらがスレスレで生活してたら、
スピードだせないよね。
次回はいよいよバラナシへ!
最初のミッションは、
鉄道のチケットを入手すること。
ニューデリーの駅には、
外国人専用窓口なるものがあるので、
早速向かいます。

なんか、2階に上る階段が、
廃墟みたいになってるけど、

上ってみると、
ちゃんと、あった。
外国人専用窓口。

順番待ちの間に記入する用紙があって、
希望する列車の番号(Train No.) 名前(Train Name)を書きます。
事前にネットで調べてきてれば何の問題もないのですが、
そんな用意周到なわけないので、
スマホでググって希望の時間の列車を調べます。
他にも、座席の種類の等級(Class)を選ぶ欄や、
寝台なら上中下段、座席なら窓側通路側など、
事前に細かく確認できるようになっています。
希望通りの座席が無い場合も、
チケット屋のおっちゃんが代替案だしてくれるし、
なーんの問題もなくチケット入手できました。
バラナシ行きのチケットは、希望どおりの1AC(一等車輛)!
20:40発–翌日8:40着の寝台車輛です!

お値段は1,835ルピー、
4,000円くらい。
前回、中国陸路の旅では、
変なチケット買わされて、
ヒドい目にあったので、
(参照:マイピャオの儀 中国陸路の旅 北京~洛陽 硬座苦行!の巻)
今回は、ちゃんとした車輛に乗ってみたかったのです。
一応帰りの列車も確認してみると、
あんまり席に余裕がないらしく、
3ACというチケットしか取れなかったけど、
まあいいや。
さて、いざ乗車!
ニューデリーの駅は、
ほんのちょっとだけキレイになった気がする。

電光掲示板をみて、
5桁のTrain No.を紐づけて、
何番線に行けばいいのか確認。

13番線に行けばいい訳ね!
さて、ここからがカオスの始まりです。
まず、普通にホームに犬とかいるしね、

気にせずホーム目指して進むのですが、

うーん、
物乞いが多い。
そういえば、駅に入る時、
チケット確認とか何にもなかった。
この駅にいる人、半分以上乗客じゃないっぽい。
靴磨きとか、タクシーの客引きとか、
勝手に商売してるヤツらだらけです。
よくみると、線路に人がいっぱい。


そして、最も恐ろしいのが、このホーム、
「何号車」とかって概念がないっぽいのです。
チケットをみると、
「HA1」という車輛みたいなんですが、、、
それ、、、
どこ!?
インド人に聞いてみても、
「13番線で合ってるよ!
この辺で待ってろ!」
くらいの情報しか入手できず。
インドの列車は車輛間の移動ができないらしいのです。
上等車輛への不法侵入を防ぐためなのでしょうが、
テキトーに乗ってみて後から車輛を移動するというのは不可能。
ウロウロしてるうちに、
電車きちゃった。

ま、ニューデリーは始発駅なので、
30分くらい出発まで余裕があったから良かったけど。
一等車輛をとったはずなので、
これでは、ないだろうな。。

必死で電車についてる番号を確認して、
偶然にも3つめくらいで発見!

さっそく一等車輛に乗り込みます!

なんか、インドくる前に、
映画「ダージリン急行」を観たので、
もっとエキゾチックな雰囲気を期待してたのですが、
なんか、、普通です。


一応トイレもチェックしたけど、大丈夫そう!

個室になってて、4人部屋なのですが、
実に微妙なメンバーでした。
ムスリムのおっちゃんがお祈りをはじめます。

上の段の白人のねーちゃんが、
突然話しかけてきた。
「ねーねー今通路に来た人なに?
何か持ってきたよね?水?食事?
ってか食事ここでとるの?
食堂車輛に行くんじゃないの?
あ、あなた英語しゃべれないのね。
じゃ、いーや。
ねーねー、キミー!」
反対側の上の段の男性に話しかけると、
その男性は最後まで静かに頷きながら傾聴して、
最後に一言、
「イエス、マダーム」
って言って会話終了。
なんだか微妙なメンバーでしたが、
明け方の車窓の景色は良かった!
写真じゃうまく伝えられないので、
ゆえんブログ初(?)の動画でお送りいたします!
うーーーん、、
遅 い !
ま、こんだけ、人やら動物やらがスレスレで生活してたら、
スピードだせないよね。
次回はいよいよバラナシへ!
この、決意というか、願望というか、
とにかくガンジス川で沐浴したい、しなきゃって気持ちは、
ある日当然というわけでもなく、
随分前から、じわじわ何かが訴えかけてくるような、
なんだか不思議な、表現できない謎の力に少しずつ包囲されて、
いつの間にか、強烈な願望と義務感になっていたのです。
・・で・・
恐る恐るガンジス川の状況について調べてみると、
--wiki先生からの情報---------------------------------
信者以外の観光客が沐浴を行うことは避けるべきである。
ガンジス川には近隣の下水が流しこまれているため、
地元の人間と違って免疫のない人がガンジス川の水に浸かったり
飲用したりすれば多種多様な感染症に罹病する危険が大きい。
-------------------------------------------------
とかなんとか、怖い情報ばっかり。
旅の猛者、おかんですら、
「やめときなさいアンタ!
○○さん(金持ちなマダム)なんかね、
帰りの飛行機で、下痢が止まらなくって、
おしりビチョビチョのまま、家に帰ったらしいわよ!」
とか強烈なネタを披露してくる。
とまぁ、そんな情報たちに若干ビビリつつも、
確固たる意思で、
ガンジス川、母なるガンガーに辿り着いたのです。
ガンガーとのファーストコンタクトは、
とあるゲストハウスからの絶景。



音も、風も、匂いも、その全てが美しくて、
何度かシャッターを切ってみたけど、
ばかばかしくなって、すぐにやめた。
この神秘に包まれたら、
「汚い」とか「病気になる」とか、
そんな心配は、即、消滅しました。
よーーーっし!
沐浴するでーーーー!
迷彩柄の水着を装備して、
(下着を確保するために持参しました)
現地で仕入れたパンジャビードレス
(現地の人の普段着)を着て、
テンションあげあげで支度を進めます。
ここで、最大の懸念事項が。。
貴重品、、どうするんだっけ。。
当初は、宿に置いとけばいいかなーと思ったのですが、
宿の鍵、これだし。

しかも、ベランダ、これ。

※誰でも通れる廊下から撮影しています。
ベランダから部屋に入る戸は、
人間どころか、
猿でも簡単に侵入できるような構造になっていて、
ここに貴重品を置いて行くのはチャレンジングすぎる。
仮に、置いて出かけたとしても、
きっと不安がずっと襲いかかってきて、
清らかな気持ちで沐浴することは不可能だろう。
と、いうことで、
最小限の貴重品を持参して、
川っぺりに出かけます。

最初にここに来たときは、
リーダーたけし激似のインド人と一緒だったので、
安心して歩けたのですが、
いざ、一人になってみると、
常に、インド人が話しかけてくる。
・・・実にうざい。。。
ちょっと水に触れてみようかと思って、
川に近づいてみたものの、
そこにいるインド人が、
全員こっちガン見。
なんかもう、真っすぐ歩く以外の行動が許されないような、
そんな緊張感に苛まれながら、
少しずつ、現地の文化に馴染むのでした。


ウシさんも沐浴。


犬ちゃんも沐浴。

不思議な事に、コレをみても、
この川を汚いだなんて全く思いません。
インド人の子供が、
イタズラで、ビニール袋にガンガーの水を入れて、
観光客の二人組の白人に、
後ろから水ぶっかけてたのですが、
(これはちょっとヒドい)
その水が汚いかのような表現で喚く観光客に、
違和感すら感じつつ、
インドの子供に混じって、
一緒に爆笑できたゆえんさんでした。
そんなこんなでいろいろありつつ、
やっぱり沐浴できずにいたゆえんさんは、
とりあえず、ボートに乗ってみる事に。
宿のあんちゃんの紹介で出会った、
ちゃんとしたボートマン。

わーい、出発しゅっぱーつ!

ボートで大興奮。おっちゃんも苦笑い。
沐浴する人、雑談する人、
目に飛び込んでくる全てに感激。


瞑想する人いっぱい。


沐浴から上がって、
タオルを身に纏った爺さんが、
こちらをみながら、
「ほーーーーーぉらっ!」
って、タオル全開にして、
アレを丸見せにしてる。
・・・・・・・・・。
ま、日本にもいるしね、そういう人。
動画も撮影してみた。
360°ガンガーに包まれた景色。
※船酔いに注意
結局この日は、おっちゃんのボートに2回乗って、
沐浴は出来ずに終了。
そして翌日、
朝一でおっちゃんのボートに乗って、
イケてる沐浴ポイントに連れてきてもらったのです。
「おっちゃん、ちょっとだけ待ってて!」
と言って、ついに川に身を浸します。


3月の早朝、まだ空気が少し冷えるけど、
川の水は、心地よい冷たさで、
全身を浸せたらどんなに気持ちいいだろう、
と思いました。
でも、この時は、
荷物があったので、断念。
そして、4度目のボート。
ゆえんさんは、このおっちゃんに、
全てを託す決意をします。
貴重品、ボートに置かせてもらおう。
このおっちゃんとは、もう顔見知りだ。
きっと持ち逃げなんてしないと思うし、
もし逃げても、本気のクロールで追えば、
きっと、追いつける。
それに、こんだけ人がいるんだし、
ドロボーって騒げば、
きっとみんな、助けてくれるさ。
そう信じて、
荷物を預かって欲しい旨を切り出そうとすると、
おっちゃんはこう言ってきた。
「荷物はボートに置いて行きなよ。
キミは泳ぎたいんだろ?
ここで荷物とキミを見ててやるから、
行ってこい。」
・・・おっちゃん・・・・
マジありがとう!!!!
少し躊躇するような芝居をしつつも、
おっちゃんは、「大丈夫だから!」って
念を押してきて、
ゆえんさんを見送ってくれました。
さっきみたいに、
少しずつ、川に身を浸していきます。
今回は、カメラも、パスポートも、財布も持ってない。
どんどん進んで、ついに腰まで浸かると、
ひゃぁぁーっ!つめたい!きもちい!
ボートのおっちゃんの方を見ると、
「もっと進め!行け!行け!」
って凄いテンションで捲し立ててる。
わ、わかった、わかったよ、おっちゃん!
胸のあたりまで身体を浸すも、
若干躊躇してるのを見るに見かねて、
ついにおっちゃんは、
ゆえんさんのバッグを持って、
ボートを飛び出した。
(一瞬持ち逃げかと思ってビビったけど)
おっちゃんは、こっちに近づくと、
周りのインド人に何か言ってます。
みんなを捲し立ててるみたい。
近くにいたインド人が、
「よく来たな!
マザーガンガーでキミもグッドカルマだぜ!」
「早く頭のてっぺんまで潜っちまいな!
こうやるんだ!」
とかいいながら、
一緒になってハシャぎはじめるゆえんさん。
そして、三人くらいのインド人と一緒に、
「せーーーーーーのっ」
ざっぶーーーん!
水から顔をあげて、
みんなで、ぎゃはははははって大笑いして、
「これでキミは一生病気にならないよ!」
なんて言われたりしながら、
ついにマザーガンガー全身沐浴を果たしたのでした。
なんかすごい達成感。
ここまで来るの、楽じゃなかった。
いろいろ思い出しながら、
ゆっくり、浮かんでみる。
空。
鳥がいっぱい飛んでる。
水がばしゃばしゃ鳴る音も、
たくさんのインド人が騒ぐ声も、
風も、空気も、ここで感じる全てが、
ガンガーの一部なんだなーとか。
全身をガンガーにあずけながら、
いろんなことを考えたのでした。
きっと時間にしたら数分なんだろうけど、
なんか、時間とかそういう概念を超越したような、
不思議な感覚につつまれます。
危険を犯してでも、
沐浴できて本当に良かった。
一緒に泳いだインド人たちに別れを告げて、
ボートのおっちゃんの所に戻ると、
おっちゃんは嬉しそうに迎えてくれて、
再びボートに導いてくれます。
水浸しの格好で、
ボート濡らしちゃうの悪いなーと思って、
躊躇していると、
おっちゃんは、
「いーから乗れよ。」
ってボートの中から手を引いてくれます。
そして、水浸しのパレオを絞ってくれて、
頭の上から、ヴェールみたいにかぶせてくれて、
「どうだ、涼しいだろ?」
って、笑顔でいいながら、
ボートをこぎ始めます。
・・・・・・・・、
惚れてまうやろーーーー!
そんなこんなで、
沐浴を果たして、再びガンガーを眺めると、
何だかもっと、美しく感じられたのでした。
夜のガンガー。

ガンガーの日の出。


こうしてすっかり勢いづいたゆえんさん、
インドの旅はまだまだ続きます。
もう、いろんな事がありすぎて、
ダイジェストにまとめることは不可能なので、
旅のメモを順を追って紹介させていただきます!
で、最初の記事のタイトルがコレっていうのも、
なんだか残念なのですが、
これが最初の出来事だったから仕方ない。
------------------------------------------
インドのデリーに着いた翌日、
時差の影響もあって早起きしてしまい、
宛も無くお散歩していたのです。
まだお店も開いてなくて、
インドらしからぬ静けさ。

てくてく歩いていると、
いかにも厄介そうなインド人が話しかけてきました。
「やあ、ジャパン?どこにいくんだい?」
こういうの、基本的にはスルーするんですが、
あまりにグイグイくるので、
軽く返事をすることに。
でも、宛も無く散歩してます、なんて言ったら思うツボだ。
と思ってとっさに、こう答えてしまったのです。
「電車に乗るために駅に向かっています。」
「駅?どこの駅だい?電車は何時の電車だい?電車でどこに行くんだい?
ニューデリー駅ならこっちだ。私も駅の方に用事があるんだ。」
あーあ、始まっちゃった。
なんだか身なりのいい、紳士っぽいおっちゃん。
うんざりした顔をしながらスルーして歩いてると、
今度は声のトーンを落として親身になって話しかけてきた。
「ジャパン?きみはジャパンから来たんだろ?
あーすくえいく、TSUNAMI、大丈夫?
ファミリーOK? フレンドOK?
そうか、それは良かった。
ジャパンは素晴らしい国だ。
必ずこの困難を克服するに違いない。」
この話題をきっかけに、
すっかり会話しながら歩いてしまってるゆえんさん。
そこですかさず紳士なインド人は、
次の話題を振ってきたのです。
「私はあなたの行く方向に歩いている。
ここで、ひとつ伝えておきたいことがあるんだ。
私は見ての通り、貧しい人間ではない。
いい家柄に生まれ、
ちゃんとした大企業に勤めている。
だから私があなたに駅までの道を教えたからといって、
お金を払う必要はないんだよ?
もちろん、私に限らず、
道で出会った見知らぬ人にお金を払う必要なんて無い。
でも、君はインドに来たばかりだろ?
もしかしたら、どうすべきか迷っていたかもしれない。
だから、伝えておきたかったんだ。」
こんな感じで話ながら歩いていると、
おっちゃんは、見事な会話さばきの合間に、
絶妙に紳士な感じで肩に手を当ててきて、
もう片方の手で進行方向を示した。
その先にはシャレたカフェがあったのです。
「え ちょ まっ えええぇ??」
気づいたら、インドの紳士と茶を飲んでいました。

ま、こんなにキレイな茶が出てくるカフェだし、
このおっちゃんも、明らかに紳士だし大丈夫か。
席についてからも、
おっちゃんの紳士トークは止まりません。
「私は世界各国にお茶を販売する会社に勤めている。
日本にも支社があるんだ。
東京なら、池袋と赤坂だ。
日本支社の日本人がインドにくる事があるんだが、
彼らの持っているガイドブックを見て、
私はがっかりしてしまったよ。
インド人は嘘つきばかりだと書かれていて、
卑劣な手口で騙されたという事例がいくつも載っていた。
もしかしたら、それは事実かもしれない。
でもそれは、ほんの一部の、貧しいインド人によるものなんだ。
君には分かってほしい。
ほとんどのインド人は、外国人を騙したりなんかしない。
インドという国を、好きになってほしい、愛してほしいと思ってる。
そう、みんなそう思っているんだよ。
君には、分かってほしいんだ。」
キラキラお目目で力強く主張する紳士なおっちゃん。
もうこの時点で、インドもおっちゃんも愛してる。
紳士なおっちゃんは、インド旅の指南もしてくれます。
「北インドは、いくつかの世界的に有名なスポットがあるけど、
どこも危険ばかりだ。
一方で南インドは、有名な場所こそ少ないけれど、
街も、海も、山も、その全てが美しく、
女性が一人で旅するにも安全なんだよ。」
「電車に乗るなら1AC(一等車輛の一番高い席)がいいよ。
少しのお金をセーブするために、安い車輛に乗ってしまえば、
その少しのお金と引き換えに、全てを失う事になる。」
「そうだ、もう地図は手に入れたかい?
この近くに、デリーやアーグラの地図がタダでもらえる場所があるんだ。」
・・・・!!!!!?????
タダ?
このおっちゃん、今、「タダ」つったね。
そう、インド人の口からタダって言葉が飛び出したら、
必ず災いが訪れることうけあいなのです。
これまでのおっちゃんの紳士な振る舞いも、
全て帳消しになって、マイナスに針が振れるほど、
インド人の「タダ」という台詞には破壊力があるのです。
ちょうど茶も残り少なくなったので、
軽く飲み干して立ち去る準備をすると、
「そろそろ電車の時間なんだね?
では会計を済ませよう。」
と、相変わらず紳士な感じで、
カッコ良く店員を呼んで、
スムーズにそれぞれの会計を済ませて、
美しくお店の外に導いてくれました。
「さっき話した地図がもらえる場所はすぐそこだ。
手に入れて行くといい。
私はもう行かなければならないので、
お店の前までしか案内できなくて申し訳ないのだが、
入ればすぐに分かるはずだよ。
いいかい?タダなんだ。お金は必要ないよ。」
もう、なんとなく、この時点で残念な気持ちになってた。
その地図がタダでもらえるって場所は、ヤバいとこなんでしょ。。
ほらね。

この、「DTTDC」という文字列は、
デリーツアリズムなんちゃらの略だか何だか知らないが、
外国人を騙して高いツアーを組ませるという、
見ただけで殺意を覚えるほど、
インド人に騙された結果連れて行かれる場所ベスト3に入る場所なのです。
(ちなみに後の二つは、土産物屋と安ホテル。)
ま、この店に入るつもりはないが、
おっちゃんにもいろいろ教わって世話になったし、
一応最後はキレイに別れてやるか。
と思って笑顔で別れを告げると、
おっちゃんは、
「良い旅が出来る事を心から祈っているよ」
といって、握手を求めてきた。
笑顔で握手を交わすと、
「ふふ、君は恐れているね?
手は、人の心を伝えるんだよ。
悪い人は、君の恐れを表情から読みとるだろう。
そして、君を騙す方法を考えるんだ。
いいかい?恐れてはいけない。
君の旅は必ず成功する。
そう信じて、自信を持って行動するんだ。
自信に満ちた表情は、悪い人を遠ざけるだろう。
そして君の旅を成功に導く。
そう、素晴らしいインドの旅に、君は出発するんだ。」
・・・・・・・・
このおっちゃん、、、、
完全に、イイ人でしょ??????
最後には心からの笑顔で、
もう一度力強く握手を交わして、
手を振りながら、DTTDCに入る芝居までして、
そのエセ旅行会社の中から、
紳士のおっちゃんが見えなくなるのを待ったのでした。
「ハーイ ニホン?ニホンのお客さんよく来るよ?
ドコイク?タージマハル?デンシャ?ヒコーキ?」
(あー うるせーうるせー。さよならー)
監禁される前に颯爽と店を出て、
また一人、インドの朝を歩きます。
きっとあのおっちゃん、ホントにイイ人だったんだ。
DTTDCに案内したのだって、
きっとそれが親切だと思ったに違いない。
そういえば、旅のルート決めや宿の予約をしてない事を、
会話の中で露呈してしまっていたかもしれない。
あたしだって、もし東京でガイジンに出会って、
旅のルートが不明確で困っていそうだったら、
旅行会社に案内してあげるのが親切かなって思うもんね。
やっぱイイ人だよイイ人。
いいひと、いいひと、いいひと・・・・
そう言い聞かせて歩いていると、
「ハーイ!ジャパン?コニチワ?」
「ジャパン?トーキョ?
私の会社、トーキョ、支社あるよ!
池袋と 赤坂だ!」
・・・・・・・・!!!!????
池袋と赤坂だと・・・・・?
さっきのおっちゃんのセリフと同じだ・・・・・
「ソッチには危険以外何も無いよ!
こっちだ、付いてこい!」
今度は若い坊やちゃん。
アゴをナナメに振りながら、
親指で、今来た道を戻るように誘ってる。
そっちには、、、
さっきのエセ旅行会社しか無いよね。。
紳士のおっちゃん。。
今思えば紳士なのにおっちゃんって、
変な表現だけど、
その表現が最もしっくりくるような、
微妙な紳士だったおっちゃん。。
イイ人だったんだよね、
おっちゃん、イイ人だった。
うん、いいひと、いいひと、いいひと。。。
これは、怒りなのか、悲しみなのかも分からない。
お金やモノを騙し盗られたワケじゃないのに、
何か大切なもの失ったような気がする。
いいひと、いいひと、いいひと。。。
何だか感情を思う存分揺さぶられてしまった、
インド初日の朝散歩だったのでした。
------------------------------------------
で、結局この日は、
紳士なおっちゃん、イイ人説を自分に言い聞かせて、
無理矢理納得したのです。
おっちゃん、イイ人。

母なる大河、ガンジス川に来ています。
美しくて、壮大で、
力強くて、神秘的。
動物いっぱい。
ポンビキいっぱい。
ごっちゃりカオスなインドにて。
ホーリーパワーに包まれます。
美しくて、壮大で、
力強くて、神秘的。
動物いっぱい。
ポンビキいっぱい。
ごっちゃりカオスなインドにて。
ホーリーパワーに包まれます。
突然ですが、
明日からインドに行ってきます。
前回、2009年にインド行った時の写真。

ぶっちゃけこの時インド行きを決めたのは、
プリンスオブペルシャのやりすぎでした。
そんな軽い気持ちで、
二泊四日、弾丸の旅。
完全にインドを見くびってたゆえんさんは、
インド人に囲まれ、
イケメンにボられまくり、
恥を捨てて、金にモノを言わせ、
アフォな外国人丸出しで、
命からがら帰国したのでした。
※当時の平和ぶった記事が残っていますね。
photo:タージマハールまでの道
インドはね、本当にヤヴァいんだよ。
どんなに最低最悪な想定をしてたとしても、
ヤツらは必ずその左斜め下を行く。
なんだかんだ、平和に生きてきて、
人生軽くこなれてきちゃったあたしの度肝を抜いてくれ。
いや、やっぱり、
お手柔らかにお願いします。
さて、どうなることやら。
またお会いできることを祈って。
明日からインドに行ってきます。
前回、2009年にインド行った時の写真。

ぶっちゃけこの時インド行きを決めたのは、
プリンスオブペルシャのやりすぎでした。
そんな軽い気持ちで、
二泊四日、弾丸の旅。
完全にインドを見くびってたゆえんさんは、
インド人に囲まれ、
イケメンにボられまくり、
恥を捨てて、金にモノを言わせ、
アフォな外国人丸出しで、
命からがら帰国したのでした。
※当時の平和ぶった記事が残っていますね。
photo:タージマハールまでの道
インドはね、本当にヤヴァいんだよ。
どんなに最低最悪な想定をしてたとしても、
ヤツらは必ずその左斜め下を行く。
なんだかんだ、平和に生きてきて、
人生軽くこなれてきちゃったあたしの度肝を抜いてくれ。
いや、やっぱり、
お手柔らかにお願いします。
さて、どうなることやら。
またお会いできることを祈って。
バラナシで迎える朝。
鳥の声で目が覚めて、
まだ日が昇らないガンジス川を眺めます。

夜が少しずつ消えて行く。
虫たちの時間が終わって、
鳥や犬たちが騒ぎだす。
色も、風も、音も、全て、
ゆっくり、少しずつ変わってく世界。
ああ、時間なんて、
一体何の意味があるんだろう。
とろけてしまいそうなほど、
ガンジス川に見とれてた、そんな時、
「ゴンっ! ゴンっ! ゴンっ!」
と、すべてをぶち壊すかのごとく、
乱暴にドアをノックする音が聞こえたのです。
あけてみると、
(今思えば不用心だな)
そこにはインドのイケメンが、
ハダカで(ガタイよくて色黒で)、
白いタオルを腰に巻いて立ってたのです。
「行こうぜ・・・・」
ぶっきらぼうにそう言うと、
親指で肩の後ろを指差して、
アゴを軽くナナメにふって誘い出す。
・・・・はぁぁあああ??
午前6時。
ジャスト6時。
・・・・あ・・・・
あああああああ!
ゆえんさんは、
昨日の夜の会話を思い出しました。
宿のルーフトップレストランとやらで、
夜のガンジス川を眺めながら、
ビールを飲んでいたときの事。
イケメン「ところで、ボートには乗ったかい?」
ゆえん 「乗ったよ。2回も乗った。」
イケメン「そうか。ボートから日の出を見たかい?」
ゆえん 「日の出は見てない。明日の朝、部屋で見るんだ。」
イケメン「部屋はどこだい?」
ゆえん 「これだよ。」
そういって、タマネギ頭の屋根を指す。

ここで、イケメンはゆえんさんの部屋を知ったわけですね。
(今思えばほんと不用心だな)
イケメン「マハラジャの部屋じゃないか!
ここに泊まってるのかい?
キミはラッキーだな!」
ゆえん 「この部屋からの眺めは最高だね!
明日、日の出を見るのが楽しみ!
ところで、日の出は何時頃か知ってる?」
イケメン「6時さ!!」
ゆえん 「そう!ありがとう!
明日は早起きするんだー、楽しみ!」
イケメン「ああ!本当に美しいんだ!
楽しみにしておけよ!」
・・・というくだりを、
0.5秒ぐらいで再生して、
・・・さて、どうしよう。
イケメンは、すでにこちらに背を向けて、
進み始めようとしてる。
(ってか何でハダカなの?)
いやいやいや!ちょっとまて!
やべやべやべー、このペースはまずい。
もはや自分の思考回路がどこでどうなったか知らないが、
とっさに出た言葉はこれでした。
「もうちょっと後で乗る。」
我ながら、なんとも日本人らしい、
曖昧な回避を見せると、イケメンは、
「ふうん、そうか・・・」
と言って去ってきました。
「バタン・・・」
(ドア閉めた音)
・・・・・・・・・
なんなんだこの展開!!
ああ、昨日の会話、
なんか致命的に英語間違ったかな。
たしかにボートに乗せたい雰囲気は感じたけど、
ボートのくだりは軽くスルーしたつもりだったのに。
インドのイケメンが、
約束を律儀に守って朝早くから、
何故かハダカで迎えにきてくれてるというのに、
それを軽く断るなんて、
一体あたしは何様ちゃんなんだ。
ああーん、ついてけばよかったかも、
ばかばかばかー!
すっかり動揺して、
ベッドでもじもじしていると、
部屋の外では、
太陽が、夜を突き破って、
ガンジス川にオレンジ色の光が溢れました。

水平線でも地平線でもなく、
少し上の雲から登場した太陽は、
あっという間に完全な姿を表して、
オレンジ色の世界は、すぐにいつもの色をもらいました。
ああ、イケメンにホイホイついて行ってたら、
この光景は見れなかったんだね。
神様、ありがとう。
落ち着きを取り戻したゆえんさんは、
ボートに乗る支度をして部屋をでたのですが、
結局この時イケメンには出会えず、
次に会ったのは、前日と同じく、
ルーフトップレストランだったのでした。
ゆえん 「今朝ごめんね。」
イケメン「? ああ!いいんだよ!」
ゆえん 「あの後、あなたには会えなかったけど、
ボートに乗ったんだよ。」
イケメン「ああ、知ってるよ。ここから見てたよ。
キミはボーイに話しかけられて困ってたね。」
ゆえん 「ぶっ!」
・・・そこ見られてたか。。
昨日世話になったボートのおっちゃんを探す途中、
地元のガキんちょ共が、
「ボートなら僕にまかせてよ!」
とか、しつこく絡んできて大変だったんだ。
イケメンさんは、
このゲストハウスに住んでいて、
仕事といっても、こんな感じで、
観光客と戯れるだけ。
世界中から観光客がくるから、
退屈しないし、友達もたくさんできるそうな。
そんな優雅でまったりな人生がうらやましい。
ま、そんなこんなで世話になったイケメンさん。
最後に、写真を撮りたいなーと思ったのですが、
どうやらインドのイケメンたちは、
写真をあまり好まないようで、
まともに頼んでも無駄だと踏んだゆえんさんは、
「このホテルを日本の皆に紹介したいから、
ここの写真を撮ってもいい?」
という表現を用いて、
無理矢理撮影したのが、これだ。

※右がイケメンね。
・・・・・・・・・・
だめだ、やっぱり上手く撮れてない。。。
へっぽこイケメンハンターでした。
ま、ちょっと物足りなかった方のために、
インドのイケメン盗撮写真を一挙披露しよう。

※日本人を騙して商売してるイケメン

※抱き合うイケメン

※バランス感覚の優れたイケメン

※突然ファインダーに飛び込んできたイケメン

※象使いのイケメン

※アイス売りのイケメン

※バイクのイケメン
うーん、やっぱり、こんなものか。
インドのイケメンを満喫するには、
現地にいくしかないみたい。
インドイケメン遊戯編も、
鳥の声で目が覚めて、
まだ日が昇らないガンジス川を眺めます。

夜が少しずつ消えて行く。
虫たちの時間が終わって、
鳥や犬たちが騒ぎだす。
色も、風も、音も、全て、
ゆっくり、少しずつ変わってく世界。
ああ、時間なんて、
一体何の意味があるんだろう。
とろけてしまいそうなほど、
ガンジス川に見とれてた、そんな時、
「ゴンっ! ゴンっ! ゴンっ!」
と、すべてをぶち壊すかのごとく、
乱暴にドアをノックする音が聞こえたのです。
あけてみると、
(今思えば不用心だな)
そこにはインドのイケメンが、
ハダカで(ガタイよくて色黒で)、
白いタオルを腰に巻いて立ってたのです。
「行こうぜ・・・・」
ぶっきらぼうにそう言うと、
親指で肩の後ろを指差して、
アゴを軽くナナメにふって誘い出す。
・・・・はぁぁあああ??
午前6時。
ジャスト6時。
・・・・あ・・・・
あああああああ!
ゆえんさんは、
昨日の夜の会話を思い出しました。
宿のルーフトップレストランとやらで、
夜のガンジス川を眺めながら、
ビールを飲んでいたときの事。
イケメン「ところで、ボートには乗ったかい?」
ゆえん 「乗ったよ。2回も乗った。」
イケメン「そうか。ボートから日の出を見たかい?」
ゆえん 「日の出は見てない。明日の朝、部屋で見るんだ。」
イケメン「部屋はどこだい?」
ゆえん 「これだよ。」
そういって、タマネギ頭の屋根を指す。

ここで、イケメンはゆえんさんの部屋を知ったわけですね。
(今思えばほんと不用心だな)
イケメン「マハラジャの部屋じゃないか!
ここに泊まってるのかい?
キミはラッキーだな!」
ゆえん 「この部屋からの眺めは最高だね!
明日、日の出を見るのが楽しみ!
ところで、日の出は何時頃か知ってる?」
イケメン「6時さ!!」
ゆえん 「そう!ありがとう!
明日は早起きするんだー、楽しみ!」
イケメン「ああ!本当に美しいんだ!
楽しみにしておけよ!」
・・・というくだりを、
0.5秒ぐらいで再生して、
・・・さて、どうしよう。
イケメンは、すでにこちらに背を向けて、
進み始めようとしてる。
(ってか何でハダカなの?)
いやいやいや!ちょっとまて!
やべやべやべー、このペースはまずい。
もはや自分の思考回路がどこでどうなったか知らないが、
とっさに出た言葉はこれでした。
「もうちょっと後で乗る。」
我ながら、なんとも日本人らしい、
曖昧な回避を見せると、イケメンは、
「ふうん、そうか・・・」
と言って去ってきました。
「バタン・・・」
(ドア閉めた音)
・・・・・・・・・
なんなんだこの展開!!
ああ、昨日の会話、
なんか致命的に英語間違ったかな。
たしかにボートに乗せたい雰囲気は感じたけど、
ボートのくだりは軽くスルーしたつもりだったのに。
インドのイケメンが、
約束を律儀に守って朝早くから、
何故かハダカで迎えにきてくれてるというのに、
それを軽く断るなんて、
一体あたしは何様ちゃんなんだ。
ああーん、ついてけばよかったかも、
ばかばかばかー!
すっかり動揺して、
ベッドでもじもじしていると、
部屋の外では、
太陽が、夜を突き破って、
ガンジス川にオレンジ色の光が溢れました。

水平線でも地平線でもなく、
少し上の雲から登場した太陽は、
あっという間に完全な姿を表して、
オレンジ色の世界は、すぐにいつもの色をもらいました。
ああ、イケメンにホイホイついて行ってたら、
この光景は見れなかったんだね。
神様、ありがとう。
落ち着きを取り戻したゆえんさんは、
ボートに乗る支度をして部屋をでたのですが、
結局この時イケメンには出会えず、
次に会ったのは、前日と同じく、
ルーフトップレストランだったのでした。
ゆえん 「今朝ごめんね。」
イケメン「? ああ!いいんだよ!」
ゆえん 「あの後、あなたには会えなかったけど、
ボートに乗ったんだよ。」
イケメン「ああ、知ってるよ。ここから見てたよ。
キミはボーイに話しかけられて困ってたね。」
ゆえん 「ぶっ!」
・・・そこ見られてたか。。
昨日世話になったボートのおっちゃんを探す途中、
地元のガキんちょ共が、
「ボートなら僕にまかせてよ!」
とか、しつこく絡んできて大変だったんだ。
イケメンさんは、
このゲストハウスに住んでいて、
仕事といっても、こんな感じで、
観光客と戯れるだけ。
世界中から観光客がくるから、
退屈しないし、友達もたくさんできるそうな。
そんな優雅でまったりな人生がうらやましい。
ま、そんなこんなで世話になったイケメンさん。
最後に、写真を撮りたいなーと思ったのですが、
どうやらインドのイケメンたちは、
写真をあまり好まないようで、
まともに頼んでも無駄だと踏んだゆえんさんは、
「このホテルを日本の皆に紹介したいから、
ここの写真を撮ってもいい?」
という表現を用いて、
無理矢理撮影したのが、これだ。

※右がイケメンね。
・・・・・・・・・・
だめだ、やっぱり上手く撮れてない。。。
へっぽこイケメンハンターでした。
ま、ちょっと物足りなかった方のために、
インドのイケメン盗撮写真を一挙披露しよう。

※日本人を騙して商売してるイケメン

※抱き合うイケメン

※バランス感覚の優れたイケメン

※突然ファインダーに飛び込んできたイケメン

※象使いのイケメン

※アイス売りのイケメン

※バイクのイケメン
うーん、やっぱり、こんなものか。
インドのイケメンを満喫するには、
現地にいくしかないみたい。
インドイケメン遊戯編も、
インドを旅するなら、
何度も乗ることになるのがこのリキシャ。


この乗り物は、
たぶん通算100回は乗ったと思うのですが、
まっすぐ目的地に辿り着き、正規の値段で降りれる確立は、
多分5%くらい。
ほとんどの場合は、乗る時に価格ボられてケンカして、
乗ってからは土産物屋やら安ホテルに案内されてケンカして、
降りる時もまたボられてケンカして、
まー、とにかくトラブルが尽きない乗り物なのです。
しかしここは、
データアナリストゆえんさん。
わずか5%の成功事例を徹底分析しまして、
気持ちよくリキシャに乗れる法則を発見したっぽい。
必要なのはわずか3ステップ。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
今回は、旅のつづきのリキシャを例に、
大人なリキシャの乗り方を紹介したいと思います!
ある日のこと。
この日は、ガンジス川に別れを告げて、
バラナシの駅までの交通手段を探していたのですが、

「へい!どこにいくんだい!
駅まで、50ルピー(100円ちょい)だ!」
「いや、オレのに乗ってけ!」
「オレの方が早いぜ!」
と、いつもの感じで、
客引きが襲いかかってくる。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
------------------------
そう、こーゆーのに乗ると、
ロクなことがないのです。
リキシャは自分で決める。
理由は何でもいいのです。
あーイケメンリキシャいないかなー。
と、うろうろしていると、
!!!!!!!
なんとそこには、
フェラーリのリキシャが!

絶対、コレに乗りたい!!!!
ゆえんさんは、フェラーリが大好きなのです。
ちなみに、フェラーリといえば、
「フェラーリって何の意味か知ってる?
跳ね馬(はねうま)って意味なんだよ?」
と教えてもらったのを、
致命的に聞き間違えて、
結構長い間、種馬(たねうま)だと思っていたという、
それくらい、フェラーリに関しては、知ってるのです。

○跳ね馬 ×種馬
さっそく、フェラーリのあんちゃんに話かけます。
「ねーねー!駅まで連れてって!」
すると、とりまきの客引きたちが、
「いや、こいつのリキシャは壊れてる。」
「オレの方が早くて安いぜ。」
とかなんとか、諦める気配がない。
あまりにもうざいので、
「あたしは、フェラーリに乗りたいの!
フェラーリじゃなきゃやだぁー!」
もはや子供みたいに地団駄踏んでそう叫ぶと、
客引きさんたちもさすがに呆れた様子で、
去って行ってくれました。
そして早速、フェラーリあんちゃんと価格交渉。
------------------------
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
------------------------
相場価格の倍。
ゆえんさんは、最初こう思っていました。
日本人のアホ観光客どもが、
インド人に金バラまくから、
こうやって純粋に旅するあたしが迷惑被るんだ!と。
でもね、旅を続けるうちに、
考え方が変わってきたのです。
こちらをご覧いただきたい。

これは、とある観光名所の入場料なのですが
外国人 :300ルピー
インド人:75ルピー
と、堂々と書いてありますね。
つまりインド政府公認の観光名所ですら、
外国人から、4倍もの見物料を徴収することを、
当たり前のように掲げているのです。
ついでに、「ボられる」という漠然としたこの表現も、
現地の価格感がつかめてくると、見えてくるのですが、
通常の10倍くらいの価格をふっかけられるのは当たり前。
という事実を踏まえれば、
相場価格の倍支払う心積もりを決めるというのは、
大人の乗り方として、
調度イイ所というのがご理解いただけたでしょうか?
ということで、100ルピー払うつもりでいたので、
ふっかけられることも想定して、
「ねーねー、おにーさん、
さっきまでここにいた人、50ルピーって行ってたけど、
あたしは70ルピー払うよ!どぉ?」
と切り出すと、
「いや、80ルピーだ」
と、のたまった。
・・・・・・・・・・・。
いや、ここで怯んじゃいけない。
100ルピー(200円ちょい)払う心積もりを決めてたので、
80ルピーで価格交渉成立、フェラーリでバラナシ駅へGO!!
あれ、、
おにーさーーん??
大丈夫?これ、動くの???
本当に修理中だったっぽいフェラーリでしたが、
あんちゃんは、中途半端に修理っぽい行為を放棄して、
頼りなさげに走り出します。
だ、大丈夫かー?
このフェラーリ!!??
と、不安に駆られつつ、
最後の、最も重要なステップに進みます。

------------------------
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
これは、要するに、
あたしはインドに慣れてるぜ?
というアピール行為に近いのですが、
まー、とりあえず、楽しめばいいのです。
今回のケースでは、とっても簡単。
「おにーさん!フェラーリ好きなの?
あたしもフェラーリ大好きなんだ!
だからね、あんなにたくさんあったリキシャの中で、
おにーさんのリキシャを選んだんだよ!
おにーさん!
フェラーリみたいに、駅まで、かっ飛ばしてよ!」
ってな感じでフェラーリ好きをアピールすると、
ちょっと照れ気味に、振り向いて笑顔を見せると、
期待に答えて、ぶっっっ飛ばしてくれました。


ぎゃーーーーーー!(心の声)
あんちゃんは、常にアクセルとクラクション全開で、
対向車線にまで突っ込んで、
対向車に罵声を浴びせるという、
暴挙を繰り返しまくるのですが、
たぶん、リキシャの最高速度、40km/hくらいだし、
最悪、転倒したり衝突しても死にゃしないだろう、と、
恐怖を楽しみながら乗らせていただきました。
まっすぐ駅までかっ飛ばしてくれた、あんちゃん。
あんちゃん「ついたよ!
電車に乗るなら、この建物の右側から入りな。
ゆえん 「ありがとう!」
100ルピーを渡すと、
律儀に20ルピーのおつりを探し始めるので、
ゆえん 「いやいや、いいんだよ、
釣りは、取っといてくれ。
言っただろ?あたしはフェラーリ大好きなんだ。
あんたのドライブ、最高だったぜ!」
あんちゃん「そうか、ありがとう!」
あんちゃんと、硬く握手を交わしながら、
絶対また来るよって言うと、
最高の笑顔で、リキシャを名残惜しくも降りたのでした。
ああ、リキシャ最高。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
きっとインドに慣れてきたら誰でも出来ると思うのですが、
まだまだ初心者な方は、
是非ご参考にされたし!
そんなこんなで、
一度デリーに戻った後、
次は北インドのハイライトと言われる、
砂漠の世界、ラジャスターンに向かうのでした。
何度も乗ることになるのがこのリキシャ。


この乗り物は、
たぶん通算100回は乗ったと思うのですが、
まっすぐ目的地に辿り着き、正規の値段で降りれる確立は、
多分5%くらい。
ほとんどの場合は、乗る時に価格ボられてケンカして、
乗ってからは土産物屋やら安ホテルに案内されてケンカして、
降りる時もまたボられてケンカして、
まー、とにかくトラブルが尽きない乗り物なのです。
しかしここは、
データアナリストゆえんさん。
わずか5%の成功事例を徹底分析しまして、
気持ちよくリキシャに乗れる法則を発見したっぽい。
必要なのはわずか3ステップ。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
今回は、旅のつづきのリキシャを例に、
大人なリキシャの乗り方を紹介したいと思います!
ある日のこと。
この日は、ガンジス川に別れを告げて、
バラナシの駅までの交通手段を探していたのですが、

「へい!どこにいくんだい!
駅まで、50ルピー(100円ちょい)だ!」
「いや、オレのに乗ってけ!」
「オレの方が早いぜ!」
と、いつもの感じで、
客引きが襲いかかってくる。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
------------------------
そう、こーゆーのに乗ると、
ロクなことがないのです。
リキシャは自分で決める。
理由は何でもいいのです。
あーイケメンリキシャいないかなー。
と、うろうろしていると、
!!!!!!!
なんとそこには、
フェラーリのリキシャが!

絶対、コレに乗りたい!!!!
ゆえんさんは、フェラーリが大好きなのです。
ちなみに、フェラーリといえば、
「フェラーリって何の意味か知ってる?
跳ね馬(はねうま)って意味なんだよ?」
と教えてもらったのを、
致命的に聞き間違えて、
結構長い間、種馬(たねうま)だと思っていたという、
それくらい、フェラーリに関しては、知ってるのです。

○跳ね馬 ×種馬
さっそく、フェラーリのあんちゃんに話かけます。
「ねーねー!駅まで連れてって!」
すると、とりまきの客引きたちが、
「いや、こいつのリキシャは壊れてる。」
「オレの方が早くて安いぜ。」
とかなんとか、諦める気配がない。
あまりにもうざいので、
「あたしは、フェラーリに乗りたいの!
フェラーリじゃなきゃやだぁー!」
もはや子供みたいに地団駄踏んでそう叫ぶと、
客引きさんたちもさすがに呆れた様子で、
去って行ってくれました。
そして早速、フェラーリあんちゃんと価格交渉。
------------------------
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
------------------------
相場価格の倍。
ゆえんさんは、最初こう思っていました。
日本人のアホ観光客どもが、
インド人に金バラまくから、
こうやって純粋に旅するあたしが迷惑被るんだ!と。
でもね、旅を続けるうちに、
考え方が変わってきたのです。
こちらをご覧いただきたい。

これは、とある観光名所の入場料なのですが
外国人 :300ルピー
インド人:75ルピー
と、堂々と書いてありますね。
つまりインド政府公認の観光名所ですら、
外国人から、4倍もの見物料を徴収することを、
当たり前のように掲げているのです。
ついでに、「ボられる」という漠然としたこの表現も、
現地の価格感がつかめてくると、見えてくるのですが、
通常の10倍くらいの価格をふっかけられるのは当たり前。
という事実を踏まえれば、
相場価格の倍支払う心積もりを決めるというのは、
大人の乗り方として、
調度イイ所というのがご理解いただけたでしょうか?
ということで、100ルピー払うつもりでいたので、
ふっかけられることも想定して、
「ねーねー、おにーさん、
さっきまでここにいた人、50ルピーって行ってたけど、
あたしは70ルピー払うよ!どぉ?」
と切り出すと、
「いや、80ルピーだ」
と、のたまった。
・・・・・・・・・・・。
いや、ここで怯んじゃいけない。
100ルピー(200円ちょい)払う心積もりを決めてたので、
80ルピーで価格交渉成立、フェラーリでバラナシ駅へGO!!
あれ、、
おにーさーーん??
大丈夫?これ、動くの???
本当に修理中だったっぽいフェラーリでしたが、
あんちゃんは、中途半端に修理っぽい行為を放棄して、
頼りなさげに走り出します。
だ、大丈夫かー?
このフェラーリ!!??
と、不安に駆られつつ、
最後の、最も重要なステップに進みます。

------------------------
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
これは、要するに、
あたしはインドに慣れてるぜ?
というアピール行為に近いのですが、
まー、とりあえず、楽しめばいいのです。
今回のケースでは、とっても簡単。
「おにーさん!フェラーリ好きなの?
あたしもフェラーリ大好きなんだ!
だからね、あんなにたくさんあったリキシャの中で、
おにーさんのリキシャを選んだんだよ!
おにーさん!
フェラーリみたいに、駅まで、かっ飛ばしてよ!」
ってな感じでフェラーリ好きをアピールすると、
ちょっと照れ気味に、振り向いて笑顔を見せると、
期待に答えて、ぶっっっ飛ばしてくれました。


ぎゃーーーーーー!(心の声)
あんちゃんは、常にアクセルとクラクション全開で、
対向車線にまで突っ込んで、
対向車に罵声を浴びせるという、
暴挙を繰り返しまくるのですが、
たぶん、リキシャの最高速度、40km/hくらいだし、
最悪、転倒したり衝突しても死にゃしないだろう、と、
恐怖を楽しみながら乗らせていただきました。
まっすぐ駅までかっ飛ばしてくれた、あんちゃん。
あんちゃん「ついたよ!
電車に乗るなら、この建物の右側から入りな。
ゆえん 「ありがとう!」
100ルピーを渡すと、
律儀に20ルピーのおつりを探し始めるので、
ゆえん 「いやいや、いいんだよ、
釣りは、取っといてくれ。
言っただろ?あたしはフェラーリ大好きなんだ。
あんたのドライブ、最高だったぜ!」
あんちゃん「そうか、ありがとう!」
あんちゃんと、硬く握手を交わしながら、
絶対また来るよって言うと、
最高の笑顔で、リキシャを名残惜しくも降りたのでした。
ああ、リキシャ最高。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
きっとインドに慣れてきたら誰でも出来ると思うのですが、
まだまだ初心者な方は、
是非ご参考にされたし!
そんなこんなで、
一度デリーに戻った後、
次は北インドのハイライトと言われる、
砂漠の世界、ラジャスターンに向かうのでした。
バラナシでガンジス沐浴を果たし、
デリーに帰還した、ゆえんさん。
この日は、水着やらTシャツやら、
役目を終えたアイテム達を日本に送るべく、
デリーのポストオフィスに向かったのでした。
インドの郵便局。
無事荷物を送れるんだろうか。
そして無事、日本に届くんだろうか。
そんな不安に駆られつつ、
辿り着いたポストオフィス。
とりあえず、キョロキョロしてみると、
「おい、キミはこっちだ、ここに並べ。」
と、テキパキ客を捌いてるポストマンがいます。
あー、でたでた。イケメン。
それも、これまで旅で出会ってきたような、
野性的ワイルドイケメンとは違って、
いかにも育ちのよさそうな、
整った顔立ちのイケメン。
(プリンスと命名)
ゆえん 「あのー、これ、日本に送りたいんですけど。」
プリンス「中身は何だ?」
ゆえん 「(水着なんだけど) えっと、服です。」
プリンス「そうか、なら約1,200ルピーだ。」
ゆえん 「ええええええぇえぇえぇぇえぇ!!??」
1,200ルピーって、
日本円にしたら、2,500円くらいなのですが、
インド的感覚値に換算すると、
最強紙幣 日本 1万円札
インド 500ルピー札
という価値観から単純計算するに、
うん、実に2万円以上の価値と言って良し。
日本に荷物送るの2万円なんて、
何の迷いもなく、送るのやめるわ。
・・・という決断を、
0.2秒くらいで済ませると、
ゆえん 「ごめん、あたし、そんなお金持ってません。」
と告げて、立ち去ることに。
プリンス「いや、まて、冷静になれ。」
「いいか、私が、ひとつずつ、教えてあげるから、
よく聞くんだ。」
きっと、1,200ルピーって聞いた時の驚いた顔が、
さぞかしヤヴァかったんだろうなーと、
反省せざるを得ない程に、
ゆえんさんを、たしなめてくれるプリンス。
彼が言うには、
EMSという最強サービスを使った場合は1,200ルピー。
配達にかかる時間や保険などのオプションで、
全4種類あるらしく、
ゆえんさんは、下から2番目のプランを選択。
575ルピーという、インドじゃ大金なんですが、
まー折角プリンスが一生懸命説明してくれたし、
日本円にしたら1,200円くらい、
またすぐ稼いだるわい!という気持ちになれたのです。
書類への記入を進めていると、
プリンス「アー ユー マドリッド?」
っと聞いてきたので、
ゆえん 「マドリッド?いやいやいや、
トーキョージャパンに送るのよ。」
と答えると、プリンスは、
まるで、自分の心臓を取り出して、
こちらに差し出すかの如く、
何度も胸の前で手のひらをくねらせながら、
プリンス「のー!まっどりっひぃど!まっっどぅうりっひぃっど!」
と、繰り返す。
ゆえん 「あー、スペインの首都だよねー。
行ったこと無いわー行ってみたいなー。」
書類を書き進めながら、
軽く聞き流していると、
ついにプリンスは、
プリンス「っっん゛っっっーーーーーーーー!」
という、ものすごいうなり声を上げると同時に、
右足を大きく地面に叩き付けて、
悔しがった。
・・・・・・!!!
ゆえん 「ご、ごめっ マジごめん。」
「あたし、英語聞き取れなくて、ごめんさい。
で、なに?まっどりひっど、だっけ??」
傾聴の姿勢をみせると、
プリンスは、胸ポケからカッコ良くノートを取り出して、
こう綴った。
m a r r i e d
married?結婚?
ゆえん 「あーーー!、結婚ね!してないしてない!
全然してないよあははははははは!」
大笑いしながら答えるも、
プリンスは神妙な面持ちでこう続けます。
プリンス「そうか、では、その、
特別な、つまり、
その、う、運命の人は、既に見つけたのかい?」
ゆえん 「特別な?運命の?何それ、知らんしらーん。」
軽く流して書類への記入を進めたのですが、、
プリンス「わからない?
それがキミの答えかい?
いや、キミは既に見つけたはずだ。
それは、ほら、、、
今だよ!」
・・・・・・・・・・・・
聞き取りにくい英語だったので、
たぶん聞き間違いだろうと思ったのですが、
プリンスの方を見ると、
プリンスも、まっっっっっすぐ、こっち見てる。
一瞬、プリンスと二人で宇宙空間に飛び出して、
地球を挟んで公転しているような、
そんなビジョンが浮かんだ。
それくらい、プリンスを遠くに感じたのです。
そう、たしかこの会話に至る前に、
ガンジス川で沐浴してきた話をすると、
プリンスはバラナシ出身とのことで、
ガンジス話で盛り上がったのでした。
プリンスはその時のくだりを巧みに拾って、
プリンス「ほら、バラナシ生まれの、この男さ。」
なんて言って、首を軽くかしげながら、
満面の笑みを浮かべ、
親指を力強く、自分のアゴに向けてゆび指してる。
なにその自信。。
彫りの深い端正な顔を、
台無しにするくらいの笑顔で、
誇らしげにこっち見てる。
・・・・・・・・・・・・
えーかげんにしときなはれやー!
ほれてまうやろーーー!
最終的に、プリンスは、
荷物の梱包から発送まで世話を焼いてくれて、
荷物のステータスをチェックできるサイトのアドレスと、
プリンスのメアドをメモしてくれたのでした。
あーあ、インドのイケメンの個人情報ゲトしちゃったー
(プリンスは帰国後も仲良しだったり。)
おっと、いけねー!
ポストオフィスの外には、
イケメンリキシャマンを待たせてるんだった!
もー、どんだけのイケメンたちが、
あたしを求めてるの???
なーんて、ばかばかばかー!
インドイケメンパラダイス、
最高すぎるぜ!!!!
ホント、日本の草食系男子とやらは、
インド行って、女の口説き方勉強してきた方がいいんじゃなかろうか。
プリンスの写真が無いのが悔やまれますが、
次回インド行くときに激写したいと思います。
今回ご紹介できる写真は1枚だけ。
無事、日本に届いた、プリンス梱包による愛の荷物。

デリーに帰還した、ゆえんさん。
この日は、水着やらTシャツやら、
役目を終えたアイテム達を日本に送るべく、
デリーのポストオフィスに向かったのでした。
インドの郵便局。
無事荷物を送れるんだろうか。
そして無事、日本に届くんだろうか。
そんな不安に駆られつつ、
辿り着いたポストオフィス。
とりあえず、キョロキョロしてみると、
「おい、キミはこっちだ、ここに並べ。」
と、テキパキ客を捌いてるポストマンがいます。
あー、でたでた。イケメン。
それも、これまで旅で出会ってきたような、
野性的ワイルドイケメンとは違って、
いかにも育ちのよさそうな、
整った顔立ちのイケメン。
(プリンスと命名)
ゆえん 「あのー、これ、日本に送りたいんですけど。」
プリンス「中身は何だ?」
ゆえん 「(水着なんだけど) えっと、服です。」
プリンス「そうか、なら約1,200ルピーだ。」
ゆえん 「ええええええぇえぇえぇぇえぇ!!??」
1,200ルピーって、
日本円にしたら、2,500円くらいなのですが、
インド的感覚値に換算すると、
最強紙幣 日本 1万円札
インド 500ルピー札
という価値観から単純計算するに、
うん、実に2万円以上の価値と言って良し。
日本に荷物送るの2万円なんて、
何の迷いもなく、送るのやめるわ。
・・・という決断を、
0.2秒くらいで済ませると、
ゆえん 「ごめん、あたし、そんなお金持ってません。」
と告げて、立ち去ることに。
プリンス「いや、まて、冷静になれ。」
「いいか、私が、ひとつずつ、教えてあげるから、
よく聞くんだ。」
きっと、1,200ルピーって聞いた時の驚いた顔が、
さぞかしヤヴァかったんだろうなーと、
反省せざるを得ない程に、
ゆえんさんを、たしなめてくれるプリンス。
彼が言うには、
EMSという最強サービスを使った場合は1,200ルピー。
配達にかかる時間や保険などのオプションで、
全4種類あるらしく、
ゆえんさんは、下から2番目のプランを選択。
575ルピーという、インドじゃ大金なんですが、
まー折角プリンスが一生懸命説明してくれたし、
日本円にしたら1,200円くらい、
またすぐ稼いだるわい!という気持ちになれたのです。
書類への記入を進めていると、
プリンス「アー ユー マドリッド?」
っと聞いてきたので、
ゆえん 「マドリッド?いやいやいや、
トーキョージャパンに送るのよ。」
と答えると、プリンスは、
まるで、自分の心臓を取り出して、
こちらに差し出すかの如く、
何度も胸の前で手のひらをくねらせながら、
プリンス「のー!まっどりっひぃど!まっっどぅうりっひぃっど!」
と、繰り返す。
ゆえん 「あー、スペインの首都だよねー。
行ったこと無いわー行ってみたいなー。」
書類を書き進めながら、
軽く聞き流していると、
ついにプリンスは、
プリンス「っっん゛っっっーーーーーーーー!」
という、ものすごいうなり声を上げると同時に、
右足を大きく地面に叩き付けて、
悔しがった。
・・・・・・!!!
ゆえん 「ご、ごめっ マジごめん。」
「あたし、英語聞き取れなくて、ごめんさい。
で、なに?まっどりひっど、だっけ??」
傾聴の姿勢をみせると、
プリンスは、胸ポケからカッコ良くノートを取り出して、
こう綴った。
m a r r i e d
married?結婚?
ゆえん 「あーーー!、結婚ね!してないしてない!
全然してないよあははははははは!」
大笑いしながら答えるも、
プリンスは神妙な面持ちでこう続けます。
プリンス「そうか、では、その、
特別な、つまり、
その、う、運命の人は、既に見つけたのかい?」
ゆえん 「特別な?運命の?何それ、知らんしらーん。」
軽く流して書類への記入を進めたのですが、、
プリンス「わからない?
それがキミの答えかい?
いや、キミは既に見つけたはずだ。
それは、ほら、、、
今だよ!」
・・・・・・・・・・・・
聞き取りにくい英語だったので、
たぶん聞き間違いだろうと思ったのですが、
プリンスの方を見ると、
プリンスも、まっっっっっすぐ、こっち見てる。
一瞬、プリンスと二人で宇宙空間に飛び出して、
地球を挟んで公転しているような、
そんなビジョンが浮かんだ。
それくらい、プリンスを遠くに感じたのです。
そう、たしかこの会話に至る前に、
ガンジス川で沐浴してきた話をすると、
プリンスはバラナシ出身とのことで、
ガンジス話で盛り上がったのでした。
プリンスはその時のくだりを巧みに拾って、
プリンス「ほら、バラナシ生まれの、この男さ。」
なんて言って、首を軽くかしげながら、
満面の笑みを浮かべ、
親指を力強く、自分のアゴに向けてゆび指してる。
なにその自信。。
彫りの深い端正な顔を、
台無しにするくらいの笑顔で、
誇らしげにこっち見てる。
・・・・・・・・・・・・
えーかげんにしときなはれやー!
ほれてまうやろーーー!
最終的に、プリンスは、
荷物の梱包から発送まで世話を焼いてくれて、
荷物のステータスをチェックできるサイトのアドレスと、
プリンスのメアドをメモしてくれたのでした。
あーあ、インドのイケメンの個人情報ゲトしちゃったー
(プリンスは帰国後も仲良しだったり。)
おっと、いけねー!
ポストオフィスの外には、
イケメンリキシャマンを待たせてるんだった!
もー、どんだけのイケメンたちが、
あたしを求めてるの???
なーんて、ばかばかばかー!
インドイケメンパラダイス、
最高すぎるぜ!!!!
ホント、日本の草食系男子とやらは、
インド行って、女の口説き方勉強してきた方がいいんじゃなかろうか。
プリンスの写真が無いのが悔やまれますが、
次回インド行くときに激写したいと思います。
今回ご紹介できる写真は1枚だけ。
無事、日本に届いた、プリンス梱包による愛の荷物。

WS
-
北インドのハイライト、インドから、無事に帰ってきました!
もう、いろんな事がありすぎて、この日はインドでまったりお休み。
旅にも休暇が必要ですよね。
ということで、
ビールやらインドのスナックやらを買い込んで、
ホテルでTVを観ながらダラダラ過ごしていたのです。
インドのTVを観てると、
報道番組も、バラエティも、CMも、
インドらしからぬ完成度の高さ。
この番組は、
日本の、「新婚さんいらっしゃい」と、
「風雲たけし城」をごちゃ混ぜにしたような構成で、
その数々のトラップたるや、
まさに、インド人海戦術にモノを言わせたような、
壮大なセットの数々。
インドの男女が試練に挑み、
セットが次々と容赦なく破壊されて行くのです。
今の日本のパワーでは、
こんな番組はつくれまい。
そう認めざるを得ない立派な番組でした。
ちなみに、この番組でミスを犯すと、
インドのイケメンマッチョにケツしばかれるのです。
TVCMも、インド的にノリが良いものばっかり。
しかも、注意深く価格をみていると、
シャンプー中サイズ : 約240円
AXEとか8×4的制汗剤 : 約500円
ジャイアントコーン的アイス : 約120円
とか、インドの金銭感覚を見失うくらい、
高額なモノばっかり。
インドを旅してると、
無理矢理現地の価格感覚に合わせようとするけど、
日常的にTVを観るような階級のインド人からしたら、
さぞかし滑稽なんだろうなーと思いました。
まったり時間を過ごしながら、
トイレに行って、用を足して、
水を、じゃーーっと流すと、
・・・・・・・・?
大っきいのはしてないはずなのに、
なんか、ゴミの固まりみたいのが、
ぐるんぐるん回ってる。
なんとなーく、流れるのを見守ってると、
・・・・あれ??
・・・・・なんで流れないんだ?
・・・・・・・・
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぎ、ぎゃあああっぁぁっぁっぁぁぁあ!
※グロ注意
それは、ゴミではなく、
インドの魔物、イモリだかヤモリだったのです。
・・・・・・・・。
どうやら、コイツの潜む便器に向かって、
下半身をあらわにして用を足していたらしい。
さーて、どうしよう。
こんだけビールガン飲みしてるし、
トイレは何度も行かざるを得ない。
そこでゆえんさんは、
ホテルのフロントに行って、
「あのー、部屋掃除して欲しいんですけど・・・。」
と、頼んでみました。
快く引き受けてくれた割には、
一時間以上待たされ、
やっと来た清掃係の人。
しつこく便器に張り付く魔物を指差して、
コイツを何とかして欲しいと言うと。
「お~う、これは、でんじゃらぁ~す。」
とかいいながら、作業に入ってくれました。
作業を終えた清掃員さんに、
ゆえん「ありがとー、コレ、日本の飴、あげるよ!」
清掃員「・・・・・・・・・・。」
あれ、、きょとんとしちゃった??
リキシャのおっちゃんとか喜んでくれるのになー。。
ゆえん「あ、ごめんごめん、あと、これね。」
お財布から、5ルピー(10円ちょい)出して差し出すと、
清掃員「・・・・・・・・・・。』
え・・・・・
足りないの?
いや、まずい、相場がわからん。
清掃員の、無言攻撃が続きますが、、、
こっちも負けじと、きょとんとしてみる。
ゆえん「・・・・・・・・・・??」(笑顔で)
清掃員「・・・・・・・・・・・。」
清掃員「アー ユー ハッピー?」
ゆえん「??? は? はっぴー?
い、いえっさいあーむ!」
清掃員「そうか、、
それはよかったな。。。」
それだけ告げると、
清掃員さんは、静かに部屋を去って行きました。
・・・・・・・・・・
なんやねーーーーん!
しかも、部屋の清掃はしてくれないし!
なんか、完全に、負けを認めざるを得ないこの感じ。
ま、とりあえず、トイレの安全が確保されたので、
再びビールをぷしゅったのでした。
インドでまったり。
ホテルに閉じこもってるだけでも、
刺激が耐えることの無いインド。
そんな、まったり休暇な、
インドの旅の、とある日の出来事でした。
ダイジェストにまとめることは不可能なので、
旅のメモを順を追って紹介させていただきます!
で、最初の記事のタイトルがコレっていうのも、
なんだか残念なのですが、
これが最初の出来事だったから仕方ない。
------------------------------------------
インドのデリーに着いた翌日、
時差の影響もあって早起きしてしまい、
宛も無くお散歩していたのです。
まだお店も開いてなくて、
インドらしからぬ静けさ。
てくてく歩いていると、
いかにも厄介そうなインド人が話しかけてきました。
「やあ、ジャパン?どこにいくんだい?」
こういうの、基本的にはスルーするんですが、
あまりにグイグイくるので、
軽く返事をすることに。
でも、宛も無く散歩してます、なんて言ったら思うツボだ。
と思ってとっさに、こう答えてしまったのです。
「電車に乗るために駅に向かっています。」
「駅?どこの駅だい?電車は何時の電車だい?電車でどこに行くんだい?
ニューデリー駅ならこっちだ。私も駅の方に用事があるんだ。」
あーあ、始まっちゃった。
なんだか身なりのいい、紳士っぽいおっちゃん。
うんざりした顔をしながらスルーして歩いてると、
今度は声のトーンを落として親身になって話しかけてきた。
「ジャパン?きみはジャパンから来たんだろ?
あーすくえいく、TSUNAMI、大丈夫?
ファミリーOK? フレンドOK?
そうか、それは良かった。
ジャパンは素晴らしい国だ。
必ずこの困難を克服するに違いない。」
この話題をきっかけに、
すっかり会話しながら歩いてしまってるゆえんさん。
そこですかさず紳士なインド人は、
次の話題を振ってきたのです。
「私はあなたの行く方向に歩いている。
ここで、ひとつ伝えておきたいことがあるんだ。
私は見ての通り、貧しい人間ではない。
いい家柄に生まれ、
ちゃんとした大企業に勤めている。
だから私があなたに駅までの道を教えたからといって、
お金を払う必要はないんだよ?
もちろん、私に限らず、
道で出会った見知らぬ人にお金を払う必要なんて無い。
でも、君はインドに来たばかりだろ?
もしかしたら、どうすべきか迷っていたかもしれない。
だから、伝えておきたかったんだ。」
こんな感じで話ながら歩いていると、
おっちゃんは、見事な会話さばきの合間に、
絶妙に紳士な感じで肩に手を当ててきて、
もう片方の手で進行方向を示した。
その先にはシャレたカフェがあったのです。
「え ちょ まっ えええぇ??」
気づいたら、インドの紳士と茶を飲んでいました。
ま、こんなにキレイな茶が出てくるカフェだし、
このおっちゃんも、明らかに紳士だし大丈夫か。
席についてからも、
おっちゃんの紳士トークは止まりません。
「私は世界各国にお茶を販売する会社に勤めている。
日本にも支社があるんだ。
東京なら、池袋と赤坂だ。
日本支社の日本人がインドにくる事があるんだが、
彼らの持っているガイドブックを見て、
私はがっかりしてしまったよ。
インド人は嘘つきばかりだと書かれていて、
卑劣な手口で騙されたという事例がいくつも載っていた。
もしかしたら、それは事実かもしれない。
でもそれは、ほんの一部の、貧しいインド人によるものなんだ。
君には分かってほしい。
ほとんどのインド人は、外国人を騙したりなんかしない。
インドという国を、好きになってほしい、愛してほしいと思ってる。
そう、みんなそう思っているんだよ。
君には、分かってほしいんだ。」
キラキラお目目で力強く主張する紳士なおっちゃん。
もうこの時点で、インドもおっちゃんも愛してる。
紳士なおっちゃんは、インド旅の指南もしてくれます。
「北インドは、いくつかの世界的に有名なスポットがあるけど、
どこも危険ばかりだ。
一方で南インドは、有名な場所こそ少ないけれど、
街も、海も、山も、その全てが美しく、
女性が一人で旅するにも安全なんだよ。」
「電車に乗るなら1AC(一等車輛の一番高い席)がいいよ。
少しのお金をセーブするために、安い車輛に乗ってしまえば、
その少しのお金と引き換えに、全てを失う事になる。」
「そうだ、もう地図は手に入れたかい?
この近くに、デリーやアーグラの地図がタダでもらえる場所があるんだ。」
・・・・!!!!!?????
タダ?
このおっちゃん、今、「タダ」つったね。
そう、インド人の口からタダって言葉が飛び出したら、
必ず災いが訪れることうけあいなのです。
これまでのおっちゃんの紳士な振る舞いも、
全て帳消しになって、マイナスに針が振れるほど、
インド人の「タダ」という台詞には破壊力があるのです。
ちょうど茶も残り少なくなったので、
軽く飲み干して立ち去る準備をすると、
「そろそろ電車の時間なんだね?
では会計を済ませよう。」
と、相変わらず紳士な感じで、
カッコ良く店員を呼んで、
スムーズにそれぞれの会計を済ませて、
美しくお店の外に導いてくれました。
「さっき話した地図がもらえる場所はすぐそこだ。
手に入れて行くといい。
私はもう行かなければならないので、
お店の前までしか案内できなくて申し訳ないのだが、
入ればすぐに分かるはずだよ。
いいかい?タダなんだ。お金は必要ないよ。」
もう、なんとなく、この時点で残念な気持ちになってた。
その地図がタダでもらえるって場所は、ヤバいとこなんでしょ。。
ほらね。
この、「DTTDC」という文字列は、
デリーツアリズムなんちゃらの略だか何だか知らないが、
外国人を騙して高いツアーを組ませるという、
見ただけで殺意を覚えるほど、
インド人に騙された結果連れて行かれる場所ベスト3に入る場所なのです。
(ちなみに後の二つは、土産物屋と安ホテル。)
ま、この店に入るつもりはないが、
おっちゃんにもいろいろ教わって世話になったし、
一応最後はキレイに別れてやるか。
と思って笑顔で別れを告げると、
おっちゃんは、
「良い旅が出来る事を心から祈っているよ」
といって、握手を求めてきた。
笑顔で握手を交わすと、
「ふふ、君は恐れているね?
手は、人の心を伝えるんだよ。
悪い人は、君の恐れを表情から読みとるだろう。
そして、君を騙す方法を考えるんだ。
いいかい?恐れてはいけない。
君の旅は必ず成功する。
そう信じて、自信を持って行動するんだ。
自信に満ちた表情は、悪い人を遠ざけるだろう。
そして君の旅を成功に導く。
そう、素晴らしいインドの旅に、君は出発するんだ。」
・・・・・・・・
このおっちゃん、、、、
完全に、イイ人でしょ??????
最後には心からの笑顔で、
もう一度力強く握手を交わして、
手を振りながら、DTTDCに入る芝居までして、
そのエセ旅行会社の中から、
紳士のおっちゃんが見えなくなるのを待ったのでした。
「ハーイ ニホン?ニホンのお客さんよく来るよ?
ドコイク?タージマハル?デンシャ?ヒコーキ?」
(あー うるせーうるせー。さよならー)
監禁される前に颯爽と店を出て、
また一人、インドの朝を歩きます。
きっとあのおっちゃん、ホントにイイ人だったんだ。
DTTDCに案内したのだって、
きっとそれが親切だと思ったに違いない。
そういえば、旅のルート決めや宿の予約をしてない事を、
会話の中で露呈してしまっていたかもしれない。
あたしだって、もし東京でガイジンに出会って、
旅のルートが不明確で困っていそうだったら、
旅行会社に案内してあげるのが親切かなって思うもんね。
やっぱイイ人だよイイ人。
いいひと、いいひと、いいひと・・・・
そう言い聞かせて歩いていると、
「ハーイ!ジャパン?コニチワ?」
「ジャパン?トーキョ?
私の会社、トーキョ、支社あるよ!
池袋と 赤坂だ!」
・・・・・・・・!!!!????
池袋と赤坂だと・・・・・?
さっきのおっちゃんのセリフと同じだ・・・・・
「ソッチには危険以外何も無いよ!
こっちだ、付いてこい!」
今度は若い坊やちゃん。
アゴをナナメに振りながら、
親指で、今来た道を戻るように誘ってる。
そっちには、、、
さっきのエセ旅行会社しか無いよね。。
紳士のおっちゃん。。
今思えば紳士なのにおっちゃんって、
変な表現だけど、
その表現が最もしっくりくるような、
微妙な紳士だったおっちゃん。。
イイ人だったんだよね、
おっちゃん、イイ人だった。
うん、いいひと、いいひと、いいひと。。。
これは、怒りなのか、悲しみなのかも分からない。
お金やモノを騙し盗られたワケじゃないのに、
何か大切なもの失ったような気がする。
いいひと、いいひと、いいひと。。。
何だか感情を思う存分揺さぶられてしまった、
インド初日の朝散歩だったのでした。
------------------------------------------
で、結局この日は、
紳士なおっちゃん、イイ人説を自分に言い聞かせて、
無理矢理納得したのです。
おっちゃん、イイ人。
母なる大河、ガンジス川に来ています。
美しくて、壮大で、
力強くて、神秘的。
動物いっぱい。
ポンビキいっぱい。
ごっちゃりカオスなインドにて。
ホーリーパワーに包まれます。突然ですが、
明日からインドに行ってきます。
前回、2009年にインド行った時の写真。
ぶっちゃけこの時インド行きを決めたのは、
プリンスオブペルシャのやりすぎでした。
そんな軽い気持ちで、
二泊四日、弾丸の旅。
完全にインドを見くびってたゆえんさんは、
インド人に囲まれ、
イケメンにボられまくり、
恥を捨てて、金にモノを言わせ、
アフォな外国人丸出しで、
命からがら帰国したのでした。
※当時の平和ぶった記事が残っていますね。
photo:タージマハールまでの道
インドはね、本当にヤヴァいんだよ。
どんなに最低最悪な想定をしてたとしても、
ヤツらは必ずその左斜め下を行く。
なんだかんだ、平和に生きてきて、
人生軽くこなれてきちゃったあたしの度肝を抜いてくれ。
いや、やっぱり、
お手柔らかにお願いします。
さて、どうなることやら。
またお会いできることを祈って。バラナシで迎える朝。
鳥の声で目が覚めて、
まだ日が昇らないガンジス川を眺めます。
夜が少しずつ消えて行く。
虫たちの時間が終わって、
鳥や犬たちが騒ぎだす。
色も、風も、音も、全て、
ゆっくり、少しずつ変わってく世界。
ああ、時間なんて、
一体何の意味があるんだろう。
とろけてしまいそうなほど、
ガンジス川に見とれてた、そんな時、
「ゴンっ! ゴンっ! ゴンっ!」
と、すべてをぶち壊すかのごとく、
乱暴にドアをノックする音が聞こえたのです。
あけてみると、
(今思えば不用心だな)
そこにはインドのイケメンが、
ハダカで(ガタイよくて色黒で)、
白いタオルを腰に巻いて立ってたのです。
「行こうぜ・・・・」
ぶっきらぼうにそう言うと、
親指で肩の後ろを指差して、
アゴを軽くナナメにふって誘い出す。
・・・・はぁぁあああ??
午前6時。
ジャスト6時。
・・・・あ・・・・
あああああああ!
ゆえんさんは、
昨日の夜の会話を思い出しました。
宿のルーフトップレストランとやらで、
夜のガンジス川を眺めながら、
ビールを飲んでいたときの事。
イケメン「ところで、ボートには乗ったかい?」
ゆえん 「乗ったよ。2回も乗った。」
イケメン「そうか。ボートから日の出を見たかい?」
ゆえん 「日の出は見てない。明日の朝、部屋で見るんだ。」
イケメン「部屋はどこだい?」
ゆえん 「これだよ。」
そういって、タマネギ頭の屋根を指す。
ここで、イケメンはゆえんさんの部屋を知ったわけですね。
(今思えばほんと不用心だな)
イケメン「マハラジャの部屋じゃないか!
ここに泊まってるのかい?
キミはラッキーだな!」
ゆえん 「この部屋からの眺めは最高だね!
明日、日の出を見るのが楽しみ!
ところで、日の出は何時頃か知ってる?」
イケメン「6時さ!!」
ゆえん 「そう!ありがとう!
明日は早起きするんだー、楽しみ!」
イケメン「ああ!本当に美しいんだ!
楽しみにしておけよ!」
・・・というくだりを、
0.5秒ぐらいで再生して、
・・・さて、どうしよう。
イケメンは、すでにこちらに背を向けて、
進み始めようとしてる。
(ってか何でハダカなの?)
いやいやいや!ちょっとまて!
やべやべやべー、このペースはまずい。
もはや自分の思考回路がどこでどうなったか知らないが、
とっさに出た言葉はこれでした。
「もうちょっと後で乗る。」
我ながら、なんとも日本人らしい、
曖昧な回避を見せると、イケメンは、
「ふうん、そうか・・・」
と言って去ってきました。
「バタン・・・」
(ドア閉めた音)
・・・・・・・・・
なんなんだこの展開!!
ああ、昨日の会話、
なんか致命的に英語間違ったかな。
たしかにボートに乗せたい雰囲気は感じたけど、
ボートのくだりは軽くスルーしたつもりだったのに。
インドのイケメンが、
約束を律儀に守って朝早くから、
何故かハダカで迎えにきてくれてるというのに、
それを軽く断るなんて、
一体あたしは何様ちゃんなんだ。
ああーん、ついてけばよかったかも、
ばかばかばかー!
すっかり動揺して、
ベッドでもじもじしていると、
部屋の外では、
太陽が、夜を突き破って、
ガンジス川にオレンジ色の光が溢れました。
水平線でも地平線でもなく、
少し上の雲から登場した太陽は、
あっという間に完全な姿を表して、
オレンジ色の世界は、すぐにいつもの色をもらいました。
ああ、イケメンにホイホイついて行ってたら、
この光景は見れなかったんだね。
神様、ありがとう。
落ち着きを取り戻したゆえんさんは、
ボートに乗る支度をして部屋をでたのですが、
結局この時イケメンには出会えず、
次に会ったのは、前日と同じく、
ルーフトップレストランだったのでした。
ゆえん 「今朝ごめんね。」
イケメン「? ああ!いいんだよ!」
ゆえん 「あの後、あなたには会えなかったけど、
ボートに乗ったんだよ。」
イケメン「ああ、知ってるよ。ここから見てたよ。
キミはボーイに話しかけられて困ってたね。」
ゆえん 「ぶっ!」
・・・そこ見られてたか。。
昨日世話になったボートのおっちゃんを探す途中、
地元のガキんちょ共が、
「ボートなら僕にまかせてよ!」
とか、しつこく絡んできて大変だったんだ。
イケメンさんは、
このゲストハウスに住んでいて、
仕事といっても、こんな感じで、
観光客と戯れるだけ。
世界中から観光客がくるから、
退屈しないし、友達もたくさんできるそうな。
そんな優雅でまったりな人生がうらやましい。
ま、そんなこんなで世話になったイケメンさん。
最後に、写真を撮りたいなーと思ったのですが、
どうやらインドのイケメンたちは、
写真をあまり好まないようで、
まともに頼んでも無駄だと踏んだゆえんさんは、
「このホテルを日本の皆に紹介したいから、
ここの写真を撮ってもいい?」
という表現を用いて、
無理矢理撮影したのが、これだ。
※右がイケメンね。
・・・・・・・・・・
だめだ、やっぱり上手く撮れてない。。。
へっぽこイケメンハンターでした。
ま、ちょっと物足りなかった方のために、
インドのイケメン盗撮写真を一挙披露しよう。
※日本人を騙して商売してるイケメン
※抱き合うイケメン
※バランス感覚の優れたイケメン
※突然ファインダーに飛び込んできたイケメン
※象使いのイケメン
※アイス売りのイケメン
※バイクのイケメン
うーん、やっぱり、こんなものか。
インドのイケメンを満喫するには、
現地にいくしかないみたい。
インドイケメン遊戯編も、インドを旅するなら、
何度も乗ることになるのがこのリキシャ。

この乗り物は、
たぶん通算100回は乗ったと思うのですが、
まっすぐ目的地に辿り着き、正規の値段で降りれる確立は、
多分5%くらい。
ほとんどの場合は、乗る時に価格ボられてケンカして、
乗ってからは土産物屋やら安ホテルに案内されてケンカして、
降りる時もまたボられてケンカして、
まー、とにかくトラブルが尽きない乗り物なのです。
しかしここは、
データアナリストゆえんさん。
わずか5%の成功事例を徹底分析しまして、
気持ちよくリキシャに乗れる法則を発見したっぽい。
必要なのはわずか3ステップ。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
今回は、旅のつづきのリキシャを例に、
大人なリキシャの乗り方を紹介したいと思います!
ある日のこと。
この日は、ガンジス川に別れを告げて、
バラナシの駅までの交通手段を探していたのですが、
「へい!どこにいくんだい!
駅まで、50ルピー(100円ちょい)だ!」
「いや、オレのに乗ってけ!」
「オレの方が早いぜ!」
と、いつもの感じで、
客引きが襲いかかってくる。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
------------------------
そう、こーゆーのに乗ると、
ロクなことがないのです。
リキシャは自分で決める。
理由は何でもいいのです。
あーイケメンリキシャいないかなー。
と、うろうろしていると、
!!!!!!!
なんとそこには、
フェラーリのリキシャが!
絶対、コレに乗りたい!!!!
ゆえんさんは、フェラーリが大好きなのです。
ちなみに、フェラーリといえば、
「フェラーリって何の意味か知ってる?
跳ね馬(はねうま)って意味なんだよ?」
と教えてもらったのを、
致命的に聞き間違えて、
結構長い間、種馬(たねうま)だと思っていたという、
それくらい、フェラーリに関しては、知ってるのです。
○跳ね馬 ×種馬
さっそく、フェラーリのあんちゃんに話かけます。
「ねーねー!駅まで連れてって!」
すると、とりまきの客引きたちが、
「いや、こいつのリキシャは壊れてる。」
「オレの方が早くて安いぜ。」
とかなんとか、諦める気配がない。
あまりにもうざいので、
「あたしは、フェラーリに乗りたいの!
フェラーリじゃなきゃやだぁー!」
もはや子供みたいに地団駄踏んでそう叫ぶと、
客引きさんたちもさすがに呆れた様子で、
去って行ってくれました。
そして早速、フェラーリあんちゃんと価格交渉。
------------------------
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
------------------------
相場価格の倍。
ゆえんさんは、最初こう思っていました。
日本人のアホ観光客どもが、
インド人に金バラまくから、
こうやって純粋に旅するあたしが迷惑被るんだ!と。
でもね、旅を続けるうちに、
考え方が変わってきたのです。
こちらをご覧いただきたい。
これは、とある観光名所の入場料なのですが
外国人 :300ルピー
インド人:75ルピー
と、堂々と書いてありますね。
つまりインド政府公認の観光名所ですら、
外国人から、4倍もの見物料を徴収することを、
当たり前のように掲げているのです。
ついでに、「ボられる」という漠然としたこの表現も、
現地の価格感がつかめてくると、見えてくるのですが、
通常の10倍くらいの価格をふっかけられるのは当たり前。
という事実を踏まえれば、
相場価格の倍支払う心積もりを決めるというのは、
大人の乗り方として、
調度イイ所というのがご理解いただけたでしょうか?
ということで、100ルピー払うつもりでいたので、
ふっかけられることも想定して、
「ねーねー、おにーさん、
さっきまでここにいた人、50ルピーって行ってたけど、
あたしは70ルピー払うよ!どぉ?」
と切り出すと、
「いや、80ルピーだ」
と、のたまった。
・・・・・・・・・・・。
いや、ここで怯んじゃいけない。
100ルピー(200円ちょい)払う心積もりを決めてたので、
80ルピーで価格交渉成立、フェラーリでバラナシ駅へGO!!
あれ、、
おにーさーーん??
大丈夫?これ、動くの???
本当に修理中だったっぽいフェラーリでしたが、
あんちゃんは、中途半端に修理っぽい行為を放棄して、
頼りなさげに走り出します。
だ、大丈夫かー?
このフェラーリ!!??
と、不安に駆られつつ、
最後の、最も重要なステップに進みます。
------------------------
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
これは、要するに、
あたしはインドに慣れてるぜ?
というアピール行為に近いのですが、
まー、とりあえず、楽しめばいいのです。
今回のケースでは、とっても簡単。
「おにーさん!フェラーリ好きなの?
あたしもフェラーリ大好きなんだ!
だからね、あんなにたくさんあったリキシャの中で、
おにーさんのリキシャを選んだんだよ!
おにーさん!
フェラーリみたいに、駅まで、かっ飛ばしてよ!」
ってな感じでフェラーリ好きをアピールすると、
ちょっと照れ気味に、振り向いて笑顔を見せると、
期待に答えて、ぶっっっ飛ばしてくれました。

ぎゃーーーーーー!(心の声)
あんちゃんは、常にアクセルとクラクション全開で、
対向車線にまで突っ込んで、
対向車に罵声を浴びせるという、
暴挙を繰り返しまくるのですが、
たぶん、リキシャの最高速度、40km/hくらいだし、
最悪、転倒したり衝突しても死にゃしないだろう、と、
恐怖を楽しみながら乗らせていただきました。
まっすぐ駅までかっ飛ばしてくれた、あんちゃん。
あんちゃん「ついたよ!
電車に乗るなら、この建物の右側から入りな。
ゆえん 「ありがとう!」
100ルピーを渡すと、
律儀に20ルピーのおつりを探し始めるので、
ゆえん 「いやいや、いいんだよ、
釣りは、取っといてくれ。
言っただろ?あたしはフェラーリ大好きなんだ。
あんたのドライブ、最高だったぜ!」
あんちゃん「そうか、ありがとう!」
あんちゃんと、硬く握手を交わしながら、
絶対また来るよって言うと、
最高の笑顔で、リキシャを名残惜しくも降りたのでした。
ああ、リキシャ最高。
------------------------
・リキシャは自分の意思で決める。
・相場価格の倍支払う心積もりを決める。
・乗ったら会話を投げかけて仲良くなる。
------------------------
きっとインドに慣れてきたら誰でも出来ると思うのですが、
まだまだ初心者な方は、
是非ご参考にされたし!
そんなこんなで、
一度デリーに戻った後、
次は北インドのハイライトと言われる、
砂漠の世界、ラジャスターンに向かうのでした。
バラナシでガンジス沐浴を果たし、
デリーに帰還した、ゆえんさん。
この日は、水着やらTシャツやら、
役目を終えたアイテム達を日本に送るべく、
デリーのポストオフィスに向かったのでした。
インドの郵便局。
無事荷物を送れるんだろうか。
そして無事、日本に届くんだろうか。
そんな不安に駆られつつ、
辿り着いたポストオフィス。
とりあえず、キョロキョロしてみると、
「おい、キミはこっちだ、ここに並べ。」
と、テキパキ客を捌いてるポストマンがいます。
あー、でたでた。イケメン。
それも、これまで旅で出会ってきたような、
野性的ワイルドイケメンとは違って、
いかにも育ちのよさそうな、
整った顔立ちのイケメン。
(プリンスと命名)
ゆえん 「あのー、これ、日本に送りたいんですけど。」
プリンス「中身は何だ?」
ゆえん 「(水着なんだけど) えっと、服です。」
プリンス「そうか、なら約1,200ルピーだ。」
ゆえん 「ええええええぇえぇえぇぇえぇ!!??」
1,200ルピーって、
日本円にしたら、2,500円くらいなのですが、
インド的感覚値に換算すると、
最強紙幣 日本 1万円札
インド 500ルピー札
という価値観から単純計算するに、
うん、実に2万円以上の価値と言って良し。
日本に荷物送るの2万円なんて、
何の迷いもなく、送るのやめるわ。
・・・という決断を、
0.2秒くらいで済ませると、
ゆえん 「ごめん、あたし、そんなお金持ってません。」
と告げて、立ち去ることに。
プリンス「いや、まて、冷静になれ。」
「いいか、私が、ひとつずつ、教えてあげるから、
よく聞くんだ。」
きっと、1,200ルピーって聞いた時の驚いた顔が、
さぞかしヤヴァかったんだろうなーと、
反省せざるを得ない程に、
ゆえんさんを、たしなめてくれるプリンス。
彼が言うには、
EMSという最強サービスを使った場合は1,200ルピー。
配達にかかる時間や保険などのオプションで、
全4種類あるらしく、
ゆえんさんは、下から2番目のプランを選択。
575ルピーという、インドじゃ大金なんですが、
まー折角プリンスが一生懸命説明してくれたし、
日本円にしたら1,200円くらい、
またすぐ稼いだるわい!という気持ちになれたのです。
書類への記入を進めていると、
プリンス「アー ユー マドリッド?」
っと聞いてきたので、
ゆえん 「マドリッド?いやいやいや、
トーキョージャパンに送るのよ。」
と答えると、プリンスは、
まるで、自分の心臓を取り出して、
こちらに差し出すかの如く、
何度も胸の前で手のひらをくねらせながら、
プリンス「のー!まっどりっひぃど!まっっどぅうりっひぃっど!」
と、繰り返す。
ゆえん 「あー、スペインの首都だよねー。
行ったこと無いわー行ってみたいなー。」
書類を書き進めながら、
軽く聞き流していると、
ついにプリンスは、
プリンス「っっん゛っっっーーーーーーーー!」
という、ものすごいうなり声を上げると同時に、
右足を大きく地面に叩き付けて、
悔しがった。
・・・・・・!!!
ゆえん 「ご、ごめっ マジごめん。」
「あたし、英語聞き取れなくて、ごめんさい。
で、なに?まっどりひっど、だっけ??」
傾聴の姿勢をみせると、
プリンスは、胸ポケからカッコ良くノートを取り出して、
こう綴った。
m a r r i e d
married?結婚?
ゆえん 「あーーー!、結婚ね!してないしてない!
全然してないよあははははははは!」
大笑いしながら答えるも、
プリンスは神妙な面持ちでこう続けます。
プリンス「そうか、では、その、
特別な、つまり、
その、う、運命の人は、既に見つけたのかい?」
ゆえん 「特別な?運命の?何それ、知らんしらーん。」
軽く流して書類への記入を進めたのですが、、
プリンス「わからない?
それがキミの答えかい?
いや、キミは既に見つけたはずだ。
それは、ほら、、、
今だよ!」
・・・・・・・・・・・・
聞き取りにくい英語だったので、
たぶん聞き間違いだろうと思ったのですが、
プリンスの方を見ると、
プリンスも、まっっっっっすぐ、こっち見てる。
一瞬、プリンスと二人で宇宙空間に飛び出して、
地球を挟んで公転しているような、
そんなビジョンが浮かんだ。
それくらい、プリンスを遠くに感じたのです。
そう、たしかこの会話に至る前に、
ガンジス川で沐浴してきた話をすると、
プリンスはバラナシ出身とのことで、
ガンジス話で盛り上がったのでした。
プリンスはその時のくだりを巧みに拾って、
プリンス「ほら、バラナシ生まれの、この男さ。」
なんて言って、首を軽くかしげながら、
満面の笑みを浮かべ、
親指を力強く、自分のアゴに向けてゆび指してる。
なにその自信。。
彫りの深い端正な顔を、
台無しにするくらいの笑顔で、
誇らしげにこっち見てる。
・・・・・・・・・・・・
えーかげんにしときなはれやー!
ほれてまうやろーーー!
最終的に、プリンスは、
荷物の梱包から発送まで世話を焼いてくれて、
荷物のステータスをチェックできるサイトのアドレスと、
プリンスのメアドをメモしてくれたのでした。
あーあ、インドのイケメンの個人情報ゲトしちゃったー
(プリンスは帰国後も仲良しだったり。)
おっと、いけねー!
ポストオフィスの外には、
イケメンリキシャマンを待たせてるんだった!
もー、どんだけのイケメンたちが、
あたしを求めてるの???
なーんて、ばかばかばかー!
インドイケメンパラダイス、
最高すぎるぜ!!!!
ホント、日本の草食系男子とやらは、
インド行って、女の口説き方勉強してきた方がいいんじゃなかろうか。
プリンスの写真が無いのが悔やまれますが、
次回インド行くときに激写したいと思います。
今回ご紹介できる写真は1枚だけ。
無事、日本に届いた、プリンス梱包による愛の荷物。
砂漠の国、ラジャスターン。
この日は、朝6時の列車で砂漠に向かうべく、
4時に起きて、荷物をまとめ、
5時頃に、ニューデリーの駅に着いたのでした。
もうインドの列車にも慣れてきたので、
いつもの感じで、電光掲示板をチェックして、
駅構内に入ろうとすると、
入場ゲートで何やらチェックがあるらしい。
(いつもは素通りできるのに・・・)
近づいてみると、
あー、でたでた。イケメン。
ゲートの前で華麗にお客さん捌いてます。
「チケットを見せろ。」
ということで、
普通にチケットを差し出すと、
「おい、これはマズいぜ・・・」
といって、列の外に放り出されました。
イケメン「ココを見ろ。
このチケットは、ウェイティングだ。
WSって、書いてあるだろ?」
ゆえん 「え、これ、
窓側(Window Side)って意味じゃなくて?
イケメン「これは、
Waiting Statusだ。」
ゆえん 「え・・・・・・・。」
「で、でも、このチケット、
この駅の、外国人専用窓口で買ったんだよ。
ちゃんとしたチケットなはずだよ。」
イケメン「いやいや、別にキミは騙された訳じゃない。
これは普通の出来事だよ。
チケットを買った後、
また来るように言われただろ?
リコンファームみたいなもんさ。」
早朝、5時過ぎ。
真相を確認しようにも、
チケット屋は開いてない。
ゆえん 「・・・・・・・・・・。」(泣きそうな顔)
今思えば、この時点で既に怪しさ満点なのですが、
列車の時間が迫っていることもあり、
若干パニックに陥っていたのです。
イケメン「大丈夫だ。まだ方法がある。
ガイドブック持ってるだろ?
貸してみろ。」
イケメン駅員は、
日本語の「地球の歩き方・インド」を手に取ると、
慣れた感じでデリーの地図のページを開き、
勝手に地図に書き込みます。
DTTDCと書かれた、
旅行会社に行くようにとのこと。
イケメン「ココに行けば、座席の確認ができる。
タクシーで5分で着く所だよ。
まだ5:15だ。充分間に合うよ。
・・・しょうがないな、案内してやるよ。
ついてこい!」
でた。DTTDC。
悪徳インド人に連れて行かれる場所ベスト3に入る場所。
(ちなみにあとの2つは土産物屋と安ホテル)
この言葉は大嫌いだが、
地球の歩き方に載っている場所なら問題ないのか。
成す術も無く、
イケメンに着いて行くしか無いこの状況。
駅の外に連れ出され、
イケメンがタクシーを捕まえる。
何やら運転手とヒンディ語で会話を交わし、
イケメン「ほら、これでいけ。
オレが交渉してやったぞ。
あのDTTDCまで、500ルピーだ。」
ゆえん 「ごっ!?ごひゃく???????」
それはもう、
目ん玉が飛び出んばかりの驚愕っぷり。
先日そこの近くにある郵便局に行ったが、
相場価格は50ルピーくらいだった。
インドでタクシーに乗ったことはないが、
リキシャ相場の10倍もするなんてことあるんだろうか。
さすがにここは冷静になって、
ゆえん 「500ルピーって、、
それは高すぎるから、
あたし、リキシャでいくよ。」
そう告げると、
リキシャを探す隙を与える間もなく、
イケメン「いや、まて、わかった、
もう一回聞いてやるから待て。」
そしてまたヒンディ語でごにょごにょ会話を交わし、
250ルピーと言い出した後に、
50乗っけて、要するに300ルピー(600円ちょい)と言ってきた。
これがその時のイケメンのメモ。
なんかもう、、いいや・・・。
時間もなかったし、
タクシーの相場知らないし。
一刻も早くこの事態から逃げ出したい一心で、
タクシーに乗り込みました。
不安に駆られながら車に揺られること2~3分。
どう考えてもさっきの地図とは違う場所で、
道の工事かなんかで止められた。
運転手さん、車から飛び出して、
工事のおっちゃんとケンカ腰で交渉するも、
結局通れず。
そこでおっちゃんは、英語で事情を説明し、
徒歩でDTTDCに導いてくれたのです。
が・・・・・
あれ、、、ここは。。。
そこは、
今回の旅の初日にインドの紳士に連れてこられた、
エセ旅行会社だったのです。
(参照:私はこうして騙された~インドの紳士編~)
しかし、あろうことか、この時は、
「あー、やっぱりこのDTTDCは、
ちゃんとした旅行会社だったんだ!
紳士のおっちゃん、やっぱイイ人だったんだ!」
と、運命の悪戯に感謝すらしたのです。
パニックって、怖いね。
中に入ると、これまたイケメンな、
エセ旅行会社の職員がふんぞり返ってる。
エセ職員「何の用だ?」
ゆえん 「あの、このチケットの、
WSって、何の意味ですか?」
エセ職員「ああ、これは、
ウェイティング・サイドだ。」
うぇいてぃんぐさいど???
なんじゃそら・・・・
と、0.01秒くらい思ったものの、
でもやっぱりこの「W」の意味する所は、
「Waiting」なワケね。。とガッカリして、
会話を続けます。
ゆえん 「ここで、座席の確認できますか?」
エセ職員「ああ、今確認してるよ。
おい、パスポートを見せろ。」
エセ職員は、PCと電話を駆使して、
何やら確認したあと、
エセ職員「満席だよ。」
と、のたまった。
ゆえん 「え・・・・・
他の時間は・・・?
エセ職員「ああ、今確認してるよ。」
何度か電話をした後、
全部満席とのことで、
代替案として、飛行機か、乗用車を勧めてきた。
エセ職員「車なら、今すぐにココに呼べるよ?
280だよ。どうだい?」
ゆえん 「に、280????????』
駅からここまでタクシーで来るのに、
300ルピーとられてるのに、なにそれ!?
エセ職員「いやいや、280ドルだよ。」
ゆえん 「ぶっはぁ!!ドル持ってねぇし!
それって何ルピーなの?
するとさすがインド人、
瞬時にルピーと円に換算して示してくれる。
2万円くらいってことね。。
こんな感じで、しばらく問答を続け、
もう本当に泣きそうになってきた。
とりあえず、駅に帰ろう。
インドの電車なんて、屋根の上にも人乗ってたりするし、
きっと、何でもアリだろう。
もう、自由席的な所でもいいや。
悲しい声で別れを告げると、
エセ職員「おい、ちょっと待て。
パスポート、忘れてるぜ。」
・・・・・・・・・・・!!!
パニックって、怖いね。
タクシーで戻る途中、
運転手さんは電話で何やら話してる。
そして駅に着くと、
さっきのイケメン駅員が登場。
このあたりで、やっと気づく。
コイツら、グルか。
(気づくのおせー)
イケメン「おい、ダメだったのか、
残念だったな。」
ゆえん 「もういいの、とにかく、
自分のこの目で座席を確認する。」
イケメン「そうか、じゃ、着いてこい。」
・・・お~~い!
後ろから、インド人が追いかけてくる。
どうやら、バックパックに引っ掛けてたサンダルを、
落としたらしい。
わざわざ届けにきてくれた、
通りすがりのインド人。
マジありがとう。
イケメン「おい、しっかり持ってないとダメじゃないか!」
そう言って、
サンダルをガシっと手に握らせてくれるイケメンエセ駅員。
ほ、ほれてまうやろーーーー!
いや、まて、コイツはイケメンだが、
エセ駅員だ。
最早コイツについて行く理由はない。
が、しかし、イケメンは、
ちゃんと目的の列車に向かって歩くので、
何故か一緒にあるいてる。
そして、いつもは苦労する車輛探しも難なくクリア。
目標の座席を発見したのです。
やっぱり窓側の席。
・・・ってか、
ねぇ、、、、、
席、ガラッガラやんけ!!!
どこが満席やねーん!
でも、この時は、
騙された悔しさより、
よっしゃ砂漠行ける!
車窓の景色観れる!!!
という気持ちの方が大きくて、
イケメン駅員に怒る気持ちにもなれなかった。
イケメン駅員との最後の会話。
ゆえん 「ねー、あんたの写真撮っていい?」
イケメン「のーー!!のーのー!!!絶対ダメだ!」
ゆえん 「あっそ、じゃ、さよなら。」
イケメン「(にこにこ顔)・・・・・
ねー、なんかちょうだい?」
ゆえん 「はぁぁあ???何で?」
イケメン「だって、ココに案内してあげたろ?
その前も、いろいろ面倒みてやったろ?」
ゆえん 「あはははは・・・
えーっと、さっきのタクシー代返してくれたら、
お礼をしてあげてもいいかな。」
イケメン「のーー!!のーのー!!!
じゃーな、あばよ!」
ゆえん 「・・・・・・・・・」
さよなら、イケメン駅員。
一応手荷物を全部チェックして、無事を確認。
ホントにいろいろ危ない所だった。
もう、シートに溶け込むかの如く、
どーーっしり座って深呼吸。
もうすぐ6時、列車が出発する時間だ。
いろいろあったけど、
砂漠の国ラジャスターンへの旅は、
始まったばかりだったのでした。
インドの朝6時、
ニューデリー発、ジャイプル行き。
イケメン駅員に騙されて、
危うく乗れない所だったこの列車で、
さわやかに、朝のインドを眺めます。
大地には、緑があふれ、
たくさんのインド人が、
朝の自然を堪能するかのごとく、
みんなして、うんこすわりしてる。
いや、、
これは、、、
すわりうんこだ!!!
※注意
この動画はインドのすわりうんこを、
かなり遠くから撮影しているのであまりよく見えません。
どこまで行っても、すわりうんこ。
・・・なるほどねー。
ペットボトルに水入れて持参して、
ああやって、おしり拭くわけねー。
自然との共存って、
こういうことなんだね。
・・・・・・・
さわやかじゃない。。
と、見たくも無いのに目が離せずにいると、
いつの間にやら、車内は満席に。
ここは「CC」という、
上から5番目くらいの座席車輛。
外国人の姿はほとんどなく、
インドのおっさんがハゲ散らかしてます。
デリーからジャイプールまで、4時間半乗って465ルピー。
日本円で約1,000円くらい也。
トルネコみたいな車掌さんが、
チケットを確認しにきた。
突然、お茶配られます。
それは、ティーバッグに、
クリープと香辛料付きで、
全部混ぜるとチャイになるという代物。
隣のおっちゃん達の行動を確認し、
真似します。
が、、しかし、、、
ここで不安がよぎったのです。
実に不甲斐ない話なのですが、
ほんの、ほんのちょびっとだけ、
お腹ぶっこわしてまして。。
こんな朝早く、チャイなんて飲んだら、
便意をもよおすことうけあい。
やめとけ、やめとけ、やめとけ・・・
と念じること数分。
しかし、そんな気合いも虚しく、
お約束どおり飲んじゃったのでした。
インドの早朝。
すわりうんこを車窓から眺めながらのチャイ。
うーん、、、
お腹いたい。。。
いや、大丈夫。
あ、ダメかも。。
いやっ、
くはっ、
そしてついに、
本当にどうしようもなくなり、、
隣の二人組のおっさんが、
テーブル広げてチャイ飲んでる所悪いんだが、
トイレに失礼しようかと思ったその時。
なんか、、
駅に停車しちゃった。。
んーー、
停車中にトイレ行って、
荷物持ち逃げされたら困るな。。
バックパックごとトイレに持ってく?
いや、、
そんな無茶が許される身体じゃない。
それにインドのトイレは、
車体に穴を空けただけの代物。
駅で用を足そうもんなら、
駅の線路にアレを残すということになる。
そんな醜態は許されない。
も、もうちょっとだけ待とう。
もうちょっと。。。
と、待つこと約30分。
(インドの列車の駅停車時間は異常に長い)
よっしゃ!動いた!
トイレ!!!
と、、思ったら、
車内販売のワゴンが入ってきて、
通り過ぎるのを待つことに。
すると・・・・
え、、何?? ごはん????
駅のおっさん「ベジタリアン?
ノンベジタリアン?」
ゆえん 「の、、のーせんきゅ。。。」
隣のおっさん「いやいや、コレはサービスなんだよ。
どっちにするの?」
ゆえん 「べ、べじたりあん。。。」
い、、いらんっちゅーに。。。
それでも容赦なく出されたごはん。
普段なら速攻で平らげたであろう食事も、
その半分以上を残すハメに。
ってか、逆に、
この状況で半分くらい食べれる程の美味だったのです。
ちなみに、ゆえんさんは肉が大好きなので、
最初のうちはノンベジタリアンを頼んでいたのですが、
途中から、ベジタリアンの方が美味しいと気付き、
旅の後半はベジタリアンを貫いてました。
(お腹にも優しいし)
で、トイレトイレ。
隣のおっさんたちが、
テーブル広げて食事中。
早く食べ終わってくれーー
と、悶えながら祈り続けていると、
真ん中の席のおっさんが、
「ちょっとごめんよ」
と席を立った。
それに伴い通路側のおっさんが、
テーブルをしまう。
キ タ コ レ ーーーーーーーー!
あたしもしつれしまーーーーーっす!
トイレ行ける!
ああ、よかった。
トイレ、最高。
死ぬかと思った。
ちなみに、インドの車輛のトイレは、
まーまーキレイです。
※写真は「1AC(一等寝台)」のトイレ クオリティはほぼ同じ
この時は、トイレットペーパーまで備え付けてありました。
そんなこんなで、
すがすがしい表情でトイレを後にして、
両手を広げて笑顔で駆け出したくなるくらい、
快適な気持ちで席に戻ったのでした。
午前10時、もうすぐジャイプルに到着する。
朝のすわりうんこラッシュも終わり、
車窓からは、少しずつ砂漠チックな景色が見えてくる。
でもやっぱり、ここはインド。
どこまで行っても、人がいっぱい。
こんな感じで、砂漠の国ラジャスターンの入口、
ジャイプール駅に到着です。


砂漠の国、ラジャスターン。
そこは、エキゾチックな響きとは裏腹に、
想像を絶する灼熱地獄。
この時はまだ、知る由もなく。。3/20(金)〜3/28(土)は発送をお休みさせていただきます
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