太陽は銀河系の中では主系列星の一つで、スペクトル型はG2V(金色)である。
トワイライト・ゾーン (1959年)
| トワイライト・ゾーン | |
|---|---|
タイトルロゴ(第1 - 2シーズン) | |
| 別名 |
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| ジャンル | |
| 原案 | ロッド・サーリング |
| 司会者 | ロッド・サーリング |
| ナレーター | ロッド・サーリング |
| 作曲 |
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| 国・地域 | |
| シーズン数 | 5 |
| 話数 | 156(各話リスト) |
| 各話の長さ |
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| 製作 | |
| 製作総指揮 | ロッド・サーリング |
| プロデューサー |
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| 撮影監督 | ジョージ・T・クレメンス |
| 放送 | |
| 放送チャンネル | CBS |
| 音声形式 | モノラル |
| 放送期間 | 1959年10月2日 - 1964年6月19日 |
| 公式ウェブサイト | |
『トワイライト・ゾーン』(原題 The Twilight Zone[注 1])は、アメリカ合衆国で1959年から1964年まで放送されたアンソロジー形式のSFテレビドラマシリーズ。多くのエピソードの脚本を手がけたロッド・サーリングがホストを務めていた。
日本では『ミステリー・ゾーン』の邦題で知られる[2]。
概要
[編集]CBS系列によって1959年10月2日から放送され、全5シーズン・全156話が制作された。全話がモノクロ作品であり、通常は30分枠での放送であったが、第4シーズンのみ1時間枠である。
それぞれのエピソードが独立したアンソロジー形式の物語となっており、登場人物が「トワイライト・ゾーン[注 2]」と呼ばれる世界に迷い込み、不穏で異常な出来事を体験し、毎回驚きと教訓に満ちた結末に至るという内容である。主にSF的なエピソードが多いが、超常現象を扱ったエピソードやカフカ的な内容のエピソードもあり、ファンタジーやホラーの要素も含んでいる。本作から転じて「トワイライト・ゾーン」は超常現象が起こる場所を表す単語としても用いられるようになった。
毎回様々なゲスト俳優が主演を務め、往年のスター俳優や、後に有名になる若手俳優などが名を連ねている。サーリングは制作総指揮兼筆頭脚本家として全156話中92話の脚本を担当した(共同執筆を含む)。サーリングは作中のホストとナレーターも務めており、各エピソードの最初と最後には、登場人物が「トワイライト・ゾーン」に迷い込んでしまった経緯と理由、教訓などをまとめたナレーションが挿入される。
制作までの経緯
[編集]
元々はサーリングが大学卒業直後に書いた「ザ・タイム・エレメント」が『ウェスティングハウス・デシル劇場』の1エピソード[注 3]として放送され、好評だったことから制作された作品である[3][4]。
1957年、脚本家としてアメリカのテレビ業界で知られた存在になっていたサーリングは、放送局やスポンサーの意向で脚本から政治的発言や人種問題などの要素が削除されることに頭を悩ませており、そのような芸術的干渉を避けるために自らの番組の制作を考えるようになった。そして、SF的な設定の作品のほうが現実的な設定の作品よりも自由度が高く、議論を呼ぶような要素を表現する上で干渉が少ないと判断したサーリングは、「ザ・タイム・エレメント」をパイロット版とする新番組の企画をCBSに提出した[2][5]。「ザ・タイム・エレメント」の脚本はタイムトラベルした主人公が真珠湾攻撃について人々に警告しようとする内容で、SF的なテーマ、最初と最後のナレーション、ひねりの効いたオチなど、その後の本作を特徴付ける基本要素がこの時点ですでに確立されている。翌年、「ザ・タイム・エレメント」の脚本が『ウェスティングハウス・デシル劇場』のプロデューサーであるバート・グラネの目に留まり、1958年11月24日に同番組の1エピソードとして放送されると、視聴者と批評家から圧倒的な支持を得た[2][6]。CBSは当初新番組の企画を棚上げしていたが、この反響を受けて再びサーリングと交渉を始め、本作が制作される運びとなった。
日本での放送
[編集]日本では、1960年4月10日から12月15日まで日本テレビ系列によって『未知の世界』の邦題で第1シーズンが放送された後、1961年10月4日から1967年12月23日までTBS系列によって『ミステリー・ゾーン』の邦題で残りのシーズンが放送された[2]。その際、一部のエピソードが雨傘番組として『ミステリー』の邦題で放送されたり[注 4][2]、第4シーズンの一部のエピソードに先行して第5シーズンが放送されたり、約3年の中断期間を挟むなど邦題や放送期間の混乱がみられた。
1970年代には『あなたは信じますか』の邦題で再放送されたことが確認されている[7][8]。1990年代にはNHK衛星第2テレビジョン、スーパーチャンネル(現・スーパー!ドラマTV)などで再放送されたが、日本テレビ放送分である第1シーズン・全36話は初回放送当時の吹替音声を紛失していたため、長らく再放送されず(字幕ではソフト化されていた)[2]、次第にTBS放送分である『ミステリー・ゾーン』の邦題が定着していった。その後、2001年に日本コロムビアから発売されたDVDによって第1シーズンの新規吹替が敢行されると、全シーズンを通して『ミステリー・ゾーン』の邦題で統一された。
2000年代にはスーパーチャンネル、AXN(現・アクションチャンネル)、チャンネル銀河などで再放送されたが、依然として第1シーズンは再放送されなかった。2017年にスーパー!ドラマTVの動画配信サービス「スーパー!ドラマ クラシック」によって第1シーズンを含む全5シーズンが配信され[9]、同動画配信サービス終了後の2021年にスーパー!ドラマTVによって第1シーズンがようやく再放送された。内容はDVDに準じており、初回放送当時の吹替音声が紛失していたり、新規吹替が敢行されていないエピソードについては字幕放送とする処置がとられた[注 5]。さらに、2022年の再放送では前年に字幕放送であったエピソードについて新規吹替を敢行し、後述の第142話「ふくろうの河」と第151話「対決」(The Encounter)を除く全154話が吹替音声で視聴できるようになった[14]。
未放送話
[編集]本国では第110話「人形の家で」(Miniature)、第131話「ある泉からの一杯」(A Short Drink from a Certain Fountain)、第142話「ふくろうの河」、第147話「音と静けさ」(Sounds and Silences)、第151話「対決」が放送権取引から除外された。このうち、第110話「人形の家で」と第147話「音と静けさ」については脚本の盗用疑惑により係争中だったためで[15]、和解が成立した後の1984年以降は他のエピソードと同様に放送・ソフト化された[16][17][18][19]。第131話「ある泉からの一杯」についての理由は不明だが[注 6]、こちらも1984年以降は他のエピソードと同様に放送・ソフト化されている[16]。第142話「ふくろうの河」はフランス映画『ふくろうの河』第3部を本作の1エピソードとして放映したものであり、版権の関係で、本国での再放送は1964年9月11日に行われた1度のみで、それ以降は再放送されていない[20]。第151話「対決」は日本人の描写に対して日系アメリカ人から抗議があったため[21]、本国での初回放送以降長らく再放送されず、2016年1月3日にSyfyで放送が解禁され、その後はParamount+による配信も開始された[22]。両話とも本国では1992年にリリースされた「Treasures of The Twilight Zone.」において初めてソフト化され[23]、その後はDVD、Blu-rayに収録されている。
日本での初回放送では上述の5話が放送されなかったが[24]、第110話「人形の家で」は1977年にTBS系列によって初めて放送され、その後は他のエピソードと同様に放送・ソフト化された。また、第131話「ある泉からの一杯」は2001年に日本コロムビアから発売されたDVDによって[25]、第147話「音と静けさ」は2013年から2016年までアシェット・コレクションズ・ジャパンから刊行されたDVDコレクションによって初めてソフト化され[注 7][26]、両話とも2021年にスーパー!ドラマTVによって初めて放送された。一方で、第142話「ふくろうの河」と第151話「対決」は1998年にパイオニアLDCから発売された「Treasures of The Twilight Zone.」をローカライズしたレーザーディスクによって初めてソフト化されたが[27][28]、その後は一切ソフト化されておらず[注 8]、現在では視聴することが困難となっている[注 9]。ほか、パイロット版「ザ・タイム・エレメント」は別番組の1エピソードであるため日本では放送されなかったが、上述のDVDコレクションの定期購読特典として初めてソフト化された[注 7][31]。
キャスト
[編集]- ホスト(案内役) - ロッド・サーリング[注 10]
スタッフ
[編集]- 製作 - バック・ホートン(第1 - 3シーズン)、ハーバート・ハーシュマン(第4シーズン)、バート・グラネ(第4 - 5シーズン)
- 撮影 - ジョージ・T・クレメンス ほか
- 美術 - ジョージ・デイビス ほか
- テーマ曲 - バーナード・ハーマン(第1シーズン)、マリウス・コンスタン(第2 - 5シーズン)
- 音楽 - バーナード・ハーマン、ジェリー・ゴールドスミス、レナード・ローゼンマン ほか
主な監督
[編集]主な脚本家
[編集]放映リスト
[編集]第1シーズン
[編集]There is a fifth dimension, beyond that which is known to man. It is a dimension as vast as space and as timeless as infinity. It is the middle ground between light and shadow, between science and superstition, and it lies between the pit of man's fears and the summit of his knowledge. This is the dimension of imagination. It is an area which we call the Twilight Zone.
—ロッド・サーリングによるオープニング・ナレーション
これはいまだ人間に知られざる次元における物語である。そこには空間の観念もなければ、時間の観念もない。無限に広く、また無限に小さく、光と影の中間にあって、科学と迷信、空想と知識、その間に横たわる世界。それは想像の世界である。我々はこの世界を未知の世界と呼ぶ。
第1シーズンが1959年10月2日から放送されると、多くの批評家から絶賛を浴びた。シカゴ・デイリー・ニュース紙のテリー・ターナーは「放送されている番組の中でも唯一楽しみで、他の予定を差し置いてでも観たい作品」と語っている。また、デイリー・バラエティ誌は「30分番組として過去最高の作品」、ニューヨーク・ヘラルド・トリビューン紙は「今年最も優れていて最も独創的なアンソロジー」と評している。しかし、批評家からの好評価をよそに、当初の視聴者の反応は芳しいものではなかった。CBSは21から22百万人程度の視聴者を見込んでいたが、第3話「運という名の男」(Mr. Denton on Doomsday)の視聴者が16.3百万人だった際には作品の存続も危ぶまれるようになった。それでも、11月の低視聴率を乗り切った頃にはABCやNBCの競合番組をしのぐようになったほか、スポンサーのゼネラルフーヅとキンバリー・クラークへの説得もあり、無事に第1シーズンの放送を終えることができた。
第1シーズンでは後のシーズンでおなじみになる要素のいくつかが確立されておらず、サーリングはナレーションと次回予告のみを担当しエピソードの最初には出演しない。シーズンフィナーレとなる第36話「すべては彼の意のままに」(A World of His Own)ではエピソードの最後に出演しており、後のシーズンの演出に向けた布石となっている。また、日本ではオカルト系番組のBGMとしてよく使われるマリウス・コンスタン作曲のテーマ曲も用いられておらず、アルフレッド・ヒッチコック監督作品の映画音楽で知られるバーナード・ハーマン作曲のテーマ曲が用いられている。オープニング映像にはラグーンの底を思わせるシンプルなイラストが用いられている。さらに、シーズン最後の4話はオープニング映像が異なり、ハーマン作曲のテーマ曲の短縮版と、瞳のクローズアップが沈む夕日に変化していくアニメーションが用いられている。本国での再放送ではオープニング映像のみ第2シーズンのものに差し替えられており、DVD、Blu-rayで修正されるまで本来のオープニング映像を観ることができなかった。
第1シーズンは第31話「媚薬」(The Chaser)を除くすべてのエピソードがサーリング、チャールズ・ボーモント、リチャード・マシスンいずれかの手による脚本であり、本作の方向性を決定付けている(3人は後に全156話中127話の脚本を担当することになる)。第1シーズンでは第5話「過去を求めて」(Walking Distance)、第8話「廃墟」(Time Enough at Last)、 第22話「疑惑」(The Monsters Are Due on Maple Street)、第34話「マネキン」(The After Hours)など全シーズンを通じても非常に有名なエピソードが制作され、これによってサーリングは自身4度目となるプライムタイム・エミー賞脚本賞ドラマ・シリーズ部門、バック・ホートンはプロデューサー組合賞、ジョン・ブラームは監督組合賞、そして本作は作品としてヒューゴー賞映像部門を受賞した[32]。
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